User Guide --ProtectTools --Windows XP and Windows Vista (January 2007)
その他のセキュリティ対策
セキュリティの役割の割り当て
コンピュータのセキュリティを(特に、大きな組織で)管理する上では、責任および権限をさまざま
な管理者やユーザに割り当てることが、重要な作業の 1 つです。
注記: 小さな組織や個人で使用する場合などは、一人の人がすべての役割を受け持つことも
できます。
HP ProtectTools では、セキュリティの責任および権限を以下のように分けられます。
●
セキュリティ オフィサ:企業またはネットワークのセキュリティ レベルを定義し、Java™
Cards、指紋認証システム、USB トークンなど、配備するセキュリティ機能を決定します。
注記: HP ProtectTools の機能の多くは、セキュリティ オフィサが HP と協力してカス
タマイズできます。 詳しくは、HP の Web サイト
http://www.hp.com/jp/を参照してくだ
さい。
●
IT 管理者:セキュリティ オフィサによって定義されたセキュリティ機能を適用し、管理しま
す。 また、一部の機能を有効または無効にできます。 たとえば、セキュリティ オフィサが Java
Card の配備を決定した場合、IT 管理者は Java Card の BIOS セキュリティ モードを有効にする
ことができます。
●
ユーザ:セキュリティ機能を使用します。 たとえば、セキュリティ オフィサおよび IT 管理者が
システムで Java Card を有効にしている場合、ユーザは Java Card の PIN を設定し、そのカー
ドを認証に使用できます。
HP ProtectTools のパスワードの管理
HP ProtectTools セキュリティ マネージャの機能のほとんどは、パスワードによってセキュリティ保
護されています。 次の表に、よく使用されるパスワード、そのパスワードが設定されるソフトウェ
ア モジュール、およびパスワード機能の一覧を示します。
この表には、IT 管理者だけが設定して使用するパスワードも示されています。 その他のすべてのパス
ワードは、一般のユーザまたは管理者が設定できます。
HP ProtectTools のパスワード 設定する HP ProtectTools
モジュール
機能
Credential Manager のログオン
パスワード
Credential Manager
このパスワードには、次の 2 つのオプショ
ンがあります
●
Windows にログオンした後、
Credential Manager にアクセスするた
めの別のログオンで使用できます
●
Windows ログオン プロセスの代わり
に使用し、Windows と Credential
Manager に同時にアクセスできます
Credential Manager リカバリ フ
ァイルのパスワード
Credential Manager、IT 管
理者が設定
Credential Manager リカバリ ファイルへの
アクセスを保護します
基本ユーザ キーのパスワード
Embedded Security
安全な電子メール、ファイル、およびフォ
ルダの暗号化など Embedded Security 機能
へのアクセスに使用します。 電源投入時認
JAWW
その他のセキュリティ対策
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