EFI Preboot Guidelines for HP Business Notebooks / Desktops and UEFI Secure Boot for Windows 8
HP EFI アプリケーションおよびプリブートアプリケーションにより、フラッシュ ROM のシステム BIOS に広範なプリブート
機能が加わります。GUID パーティションテーブル (GPT) フォーマットディスクについては、本書の 4 ページをご覧くださ
い。
注記: HP_TOOLS パーティションは、Windows BitLocker や HP ProtectTools 用の Full Volume Encryption といったソフ
トウェア暗号化プログラムで暗号化しないでください。パーティションを暗号化すると、HP プリブートアプリケーション
が動作しません。
起動時の HP System Diagnostics
コンピューターの起動時にアクセス可能な HP System Diagnostics により、プライマリハードドライブやシステムメモリ
モジュールのテストを実行できます。また、このツールを使用すると、モデル番号、プロセッサータイプ、総メモリ容量、
シリアル番号といったコンピューター関連情報を取得できます。
BIOS リカバリ
BIOS リカバリユーティリティは、BIOS イメージが破損した際に BIOS を復旧させるためのノートブックのみの機能です。
BIOS リカバリは、次の 2 通りの方法で使用できます。
ノートブックでは、破損した BIOS を自動検出し、BIOS イメージをフラッシュすることにより修復が行えます。デスク
トップには BIOS リカバリユーティリティは付属していません。デスクトップの BIOS がフラッシュ中に破損した場合、
システムは次回ブート時に自動的に復旧モードに入り (8 回の点滅/ビープ音により POST エラーを通知)、BIOS バ
イナリファイルが存在する USB ストレージデバイスをルートディレクトリ (HDD のルート) で探します。その後、再フ
ラッシュによりシステムが復旧されます。
BIOS リカバリユーティリティを使用して、ノートブックの強制復旧が行えます。前述のとおり、リカバリユーティリティ
が付属していないデスクトップでは、破損した BIOS が検出された時点で自動的に復旧が行われます。
初期の状態では、ノートブックの BIOS リカバリディレクトリに、プラットフォームに対応した初期リリースバージョンの
BIOS が含まれています。その後、BIOS アップデートがリリースされると、2 つの HP BIOS フラッシュユーティリティ
(HPQFlash と SSM フラッシュ) により、最新バージョンの BIOS へのアップデートが自動的に実行されます。なお、現行
バージョンの eROMPAQ フラッシュユーティリティはこの機能をサポートしていません。
EFI アプリケーションの起動
次のユーティリティを使用して EFI アプリケーションを起動できます。
System Diagnostics (ノートブックとデスクトップの両方) – 起動時に「Press Esc for Startup Menu (Esc を押して起動メ
ニューを表示)」というメッセージが表示されたら、Esc キーを押します。次に、F2 を押して System Diagnostics を起動
します。オフステートまたはスリープ/休止ステートから F2 を押しても、System Diagnostics を起動することはありませ
ん。F2 を使用できるのは、POST 中に BIOS キーが表示される場合に限られます。
BIOS リカバリ (ノートブックのみ) – コンピューターのブートに 4 つの矢印キーを押したまま電源ボタンを押すと、BIOS
リカバリが起動します。
EFI とカスタムイメージング
独自のカスタムイメージを使用する場合やシステムパーティション機能を保持したい場合は、HP_TOOLS という名前
の FAT32 パーティションを作成する必要があります。作成しなければ、次の機能が使用できなくなります。
BIOS の破損の自動検出と復旧
System Diagnostics のすべての機能
EFI アーキテクチャー
HP_TOOLS パーティションを変更する場合は注意が必要です。このパーティションは保護されておらず、削除が可能
です。Windows Complete PC バックアップでコンピューターをバックアップしても、EFI パーティションはバックアップされ
ません。EFI パーティションをバックアップしていなければ、パーティションの破損や障害が発生した場合、パーティショ
ンのすべてのデータが失われるだけでなく、EFI の機能も使用できなくなります。そのため HP では、他のデータを EFI
パーティションに保存しないことを推奨しています。
ボリューム名
ボリューム名は HP_TOOLSxxxx です。HP_TOOLS は初期リリースのもので、ボリューム名の末尾にあるバージョン番
号 (ここでは「xxxx」) は将来拡張する場合のものです。これは HP のプリインストールチームが管理し、変更されるこ
ともあります。ソフトウェアでボリュームバージョンをハードコーディングするのではなく、プレフィックスの「HP_TOOLS」
を検索し、プレフィックスのみで FAT32 形式の HP パーティションを特定するようにしてください。
HP_TOOLS パーティションにドライブ文字は割り当てられておらず、パーティションに最初にアクセスしたアプリケー