EFI Preboot Guidelines for HP Business Notebooks / Desktops and UEFI Secure Boot for Windows 8
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POST
POST には、次のようなツールや情報が含まれています。
インストールしたソフトウェアのドライバーとファームウェアのバージョン
(Smart アレイコントローラーではなく) チップセットに直接接続されたディスクドライブの情報
POST のロゴに関する要件
ネイティブ解像度を使用
ロゴの設計:
- 左右中央揃え
- 画面上方から 38.2%
ロゴのサイズ:
- 画面の高さの 40%以下
- 画面の幅の 40%以下
POST の画面にロゴを配置
ロゴを BGRT に追加
POST 時間
デフォルトのブート時に行われる USB の初期化を省きます。高速ブートでは、求められるブート時間を達成するため、
内蔵の HDD のみを初期化します。
Win8 ハイブリッドブートとフラッシュ
デフォルトでは、Win8 シャットダウンでハイブリッドブートが有効にされており、ユーザーデータ以外が休止状態にな
ります。そのため、次回ブート時に OS はコールドブートではなく、S4 から再開されます。ただし、フラッシュか POST 時
の設定変更により、BIOS でシステム構成を変更した場合は、完全な再起動を行って OS に変更を適用する必要があ
ります。そのような場合、ACPI 仕様に従って、フルブートを実行するよう BIOS から OS に通知しなければなりません。
Firmware ACPI Control Structure (FACS) テーブル (ACPI 仕様) にあるオフセット 8 の 4 バイトフィールドは「ハードウェ
アシグネチャー」と呼ばれ、次のように説明されています。
BIOS は、前回ブート時におけるシステムの「ハードウェアシグネチャー」値を可能な限り計算し、システムの基本ハー
ドウェア構成を示します。その際、ハードウェアシグネチャー値は、個々の基本ハードウェア構成で異なります。OS-
Directed Power Management (OSPM) では、この情報を S4 状態からの復帰時に使用して、現在のハードウェアシグネ
チャー値と不揮発性メモリのスリープイメージに保存されたシグネチャー値を比較します。値が異なる場合、OSPM は
保存された不揮発性メモリのイメージが別のハードウェア構成のもので、復元できないと判断します。
BitLocker
TPM と有線 LAN ネットワークをサポートするシステムは、UEFI 2.3.1 に定められる有線 LAN の
EFI_DHCP4_PROTOCOL、EFI_DHCP4_SERVICE_BINDING_PROTOCOL、EFI_DHCP6_PROTOCOL、および
EFI_DHCP6_SERVICE_BINDING_PROTOCOL に対応する必要があります。
これはプリブート時に、BitLocker が DHCP 経由で Windows 展開サーバー (WDS) のネットワークロック解除プロバイ
ダーを検出し、WDS から情報を取得した後に OS ボリュームのロックを解除する必要があるためです。
ブート順序
UEFI の設計では、Bootnumbers オプションの順序リストとなる UINT16 の配列が BootOrder 変数に含まれます。配
列の第 1 要素は 1 番目の論理ブートオプションの値を示し、第 2 要素は 2 番目の論理ブートオプションの値を示し
ます (以降同様)。BootOrder リストは、ファームウェアの Boot Manager によりデフォルトの起動順序として使用され、
ブート番号は OS や BIOS から追加/削除できます。
これは従来の F10 ブート順序メニューで表示されるブートオプションとは異なるため、HP では、次の 2 つのブート順
序を BIOS で個別に作成することをお勧めしています。