User's Manual
第 7 章
ブート障害への対処方法
トラブルシューティング
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ブート障害への対処方法
通常のブート装置(一般的にはディスク)が正常に動作しない場合は、手動で他のディスク(また
は他のブート装置)を選択して、再ブートを行う必要があります。ここで説明する手順は、スー
パー・ユーザー(root)でなければ行えません。
手動で他のブート装置を選択する場合は、以下の手順で行ってください。
注記
ブート障害は主に、Ultra2 Wide Low-Voltage Differential SCSI ターミネーターおよび Fast
Narrow Single-Ended SCSI ターミネーターがシステム・ユニットの背面にあるコネクタへ接
続されていないことが原因となっています。これらのターミネーターはお買い求めのシス
テム・ユニットに付属しています。
1. 本書の第 6 章「ブート・コンソール・インタフェースの使用」の手順を行います。
注記
ワークステーションは自動的に OS をシャットダウンした後、電源を切ります。
2. ‘‘Main Menu’’プロンプトで以下のコマンドを入力し[Enter]を押します。
Main Menu: Enter command > search ipl
コマンドを実行すると、ワークステーションはブート可能な装置を検索します。
3. ブート可能な装置の一覧が表示されます。一覧の中のいずれかの装置でブートするには、プ
ロンプトで以下のコマンドを入力し[Enter]を押します。
Main Menu: Enter command > boot device
上記で device は装置へのハードウェア・パスで、FWSCSI.5.0 などのニーモニック表記形
式で指定します。
4. 以下に示す質問に“N”と答えます。INTERACT WITH IPL (Y,N,Q)?
5. 上記の手順を行ってもブートできない場合は、ファイル・システムまたはハードウェアに問
題があります。ファイル・システムに問題があると思われる場合は、『HP-UX 11.0 ユーザー
ズ・ガイド』を参照してファイル・システムの障害の対処方法を調べてください。ハードウ
ェアに問題があると思われる場合は、引続き本章をお読みください。