Manual
126
6.0 設置
6.1 設置の前に
1. テンショナ手順を開始する前に、すべての計算(ボルト荷重、油
圧など)を実施して、ボルト締めの経験があり、資格を持つエン
ジニアによって計算の見直しと承認が行われるようにしてくだ
さい。
2. この手順に関わるすべての人員が、使用されるジョイント締め付
け手順およびテンショナ装置について訓練を受けてください。
すべての人員が本書のセクション2.1および2.2の安全情報を読
んで理解してください。
3. ポンプタンクのオイル容量がサーキットで使用されるテンショナ
数量に適していることを確かめます。テンショナのオイル量に
ついては、表1を参照してください。
表1 ‒ テンショナのオイル量
シリ ーズ
最大ストローク時の最大オイル量
(各テンショナ)
立法センチメートル 流量オンス(米国)
GT1 19,4 0.65
GT2 34,5 1.16
GT3 66,7 2.25
GT4 117,0 3.95
GT5 173,9 5.84
GT6 225,9 7.63
注:必要なオイル総量 = 各テンショナシリーズのオイル量 x サー
キットで使用するテンショナ数量。上記のオイル量はおよその値
です。ホースと継手の内部には、余分なオイルが含まれます。
4. 使用するテンショナに適用される最大作動圧力と最大ストロー
クをすべての人員が認識しなければなりません。この情報は、
テンショナ本体に刻印されています。詳細については、セクショ
ン 3.0 を参照してください。
5. スタッドを点検して、目に見える損傷や欠陥がないこと、および
テンショナによって加えられる力に耐えることができるか確認し
ます。
6. すべてのナットおよびネジ込みプラーがスタッドの全長にわ
たって円滑に動き、ジョイントを通して突き出ることを確認しま
す。
7. 各スタッドが正しく取り付けられ、スタッドの寸法がテンショナ
を接合するのに十分か確かめます。スタッドの露出部分(ナット
の上)は、スタッド直径と同じまたはそれ以上でなければなりま
せん。スタッドの突き出し全長は(ジョイント面からスタッド端部
まで)、スタッド露出部分の2倍またはそれ以上でなければなり
ません。図4を参照してください。
図4、スタッドの寸法要件
6.2 テンショナの取り付けおよびフックアップ
1. この手順を開始する前に、セクション6.1を参照してください。テ
ンショナ手順に関わるすべて人員が、セクション6.1に記載され
ている指示を読み、理解して従わなければなりません。
2. ジョイント面およびテンショナの配置を確認します。例および詳
細については、セクション6.3を参照してください。
3. 最初のテンショナを取り付ける前に、スタッドのネジ部とネジ込
みプラーが汚れたり損傷していないことを確かめます。
4 . ソ ケット を ナット に 位 置 合 わ せ し ま す 。力を加えずにソケットを
ナットにはめ込みます。図5のAを参照してください。
5 . テンショナをスタッド に取り付 けます。図5のBを参照してくださ
い。
a. ブリッジのトミーバーのスロットは外向きにしてください。
b. 油圧ホースを容易に接続できるように、油圧カプラを外向き
に位置合わせしてください。
6. スタッドの端をネジ込みプラーに合わせます。トミーバーを使
用して、プラーのショルダーがピストンに密着するまで、ネジ込
みプラーをスタッドにねじ込みます。図5のCを参照してくださ
い。
7. このセクションの3-6の手順に従って、システムのその他のテン
ショナを同じ方法で組み立てます。
8. ポンプの圧力逃し弁が開いていることを確かめます。図5のDを
参照してください。
9. 油圧ホースをテンショナに接続します。図5のE.とFを参照してく
ださい。標準的なホース接続配置について、セクション6.3も参
照してください。
10. 各スタッドで、ピストンがテンショナ本体の全後退位置まで戻る
ことを確認してください。必 要に応じて、ネジ込みプラーを回し
て下げ、ピストンを全後退位置まで戻します。
11. システムの加圧前に、すべての油圧ホースが接続されているこ
とを確認してください。各オス形カプラを対のメス形カプラに
接続してください。各カプラが完全に接合され、所定の位置に
しっかり固定されていることを、接 続を実 際に引っ張って確 認し
ます。
重要:サーキットの最後のテンショナの未使用のメス形カプラのみ、
外した状態にしておくこと が で きま す 。
加圧中に、メス形カプラははずした状態にしておくことができます
(開放端)。注意事項として、加圧を開始する前にブランキングプラグ
をカプラに取り付けることを強くお勧めします。
警告:取り外したオス形カプラ(開放端)の後ろ側は絶対に
加圧しないでください。後ろ側から加圧されたときに、外
れたオス形カプラが漏れる原因となります。漏れが発生
し、高圧オイルが噴き出して皮膚を貫通すると、重大な人身障害の
原因となります。
警告:テンショナを1つのみ使用する場合、テンショナの
加圧には必ずオス形のテンションカプラのみを使用してく
ださい。高圧オイル漏れの可能性を防ぐため、1つのテン
ショナのみを加圧する場合はメス形カプラを絶対に使用しないでく
ださい。