Reference Guide
Table Of Contents
- Dell Wyse Management Suite バージョン3.x高可用性ガイド
- 目次
- はじめに
- 高可用性アーキテクチャ
- Windows Server 2012 R2/2016/2019での高可用性
- Windows Server 2012 R2/2016/2019での高可用性の実現
- MySQL InnoDB での高可用性の実現
- MongoDB での高可用性の実現
- Teradici デバイスでの高可用性の実現
- Wyse Management SuiteのWindows Server 2012 R2/2016/2019へのインストール
- インストール後のチェック
- Wyse Management Suiteバージョン1.3から1.4へのアップグレード
- Wyse Management Suiteバージョン1.4/1.4.1/2.x/2.1からWyse Management Suiteバージョン3.xへのアップグレード
- トラブルシューティング
Teradici デバイスでの高可用性の実現
Wyse Management Suite は、Ubuntu サーバ 16.04.1 LTS でホストされている HAProxy を使用して、EMSDK サーバ間の負荷バランシ
ングを実行します。HAProxy は、その設定に基づいて高可用性を提供することが可能な負荷バランサプロキシです。これは、TCP/
HTTP 負荷バランサとして広く使われているオープンソースソフトウェアであり、Linux オペレーティングシステムで実行可能なプ
ロキシソリューションです。最も一般的な使用目的は、複数のサーバにワークロードを分散することにより、サーバ環境のパフォ
ーマンスと信頼性を向上させることです。
このタスクについて
次に説明するのは、Linux オペレーティングシステムで HAProxy を使用して Teradici デバイスでの高可用性を実現する方法です。
● Wyse Management Suite での高可用性の一部として存在する Teradici サーバのインスタンスは 1 つだけです。
● Teradici デバイスのサポートには、EMSDK のインストールが必要です。EMSDK は Teradici によって提供されるソフトウェアコ
ンポーネントで、これは Wyse Management Suite に統合されています。Wyse Management Suite インストーラによる EMSDK の
インストール先は、Wyse Management Suite サーバとすることも、別のサーバとすることもできます。5000 以上のデバイスを
サポートするには EMSDK のインスタンスが最低 2 つ必要であり、すべての EMSDK サーバはリモートサーバとする必要があり
ます。
● サーバごとにインストールできる EMSDK のインスタンスは 1 つだけです。
● Teradici デバイスのサポートには、PRO ライセンスが必要です。
● Teradici の高可用性は、HAProxy を介して提供されます。
● Teradici サーバがダウンした場合、デバイスは、次の使用可能な EMSDK サーバに自動的に再接続します。
HAProxy のインストールと設定
このタスクについて
ThreadX 5.x デバイスのロードバランサ HAProxy は、Ubuntu Linux バージョン 16.04.1 に HAproxy バージョン 1.6 をインストールし
て設定します。
Ubuntu Linux システムに HAProxy をインストールして設定するには、次の手順を実行します。
1. Ubuntu オペレーティングシステムのインストール中に使用したユーザー認証情報を入力して、Ubuntu システムにログインしま
す。
2. 次のコマンドを実行して、HAProxy をインストールします。
sudo apt-get install software-properties-common
sudo add-apt-repository ppa:vbernat/haproxy-1.6
sudo apt-get update
sudo apt-get install haproxy
3. 次のコマンドを実行して、元の設定をバックアップします。
sudo cp /etc/haproxy/haproxy.cfg /etc/haproxy/ haproxy.cfg.original
4. 次のコマンドを実行して、HAProxy 設定ファイルを適切なテキストエディタで編集します。
sudo nano /etc/haproxy/haproxy.cfg
設定ファイルに次のエントリを追加します。
Global section: Maxconn <maximum number of connections>
Frontend tcp-in: bind :5172
Back end servers: server :5172
maxconn <maximum number of connections per Teradici device proxy server>
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