Reference Guide
Identifier GUID-C7857DB3-9B9E-46ED-9DD2-628772C9E85D
Version 1
Status Translation approved
Teradici デバイスでの高可用性の実現
Wyse Management Suite は、Ubuntu サーバ 16.04.1 LTS でホストされている HAProxy を使用して、EMSDK サーバ間の負荷バランシ
ングを実行します。HAProxy は、その設定に基づいて高可用性を提供することが可能な負荷バランサプロキシです。これは、TCP/
HTTP 負荷バランサとして広く使われているオープンソースソフトウェアであり、Linux オペレーティングシステムで実行可能なプ
ロキシソリューションです。最も一般的な使用目的は、複数のサーバにワークロードを分散することにより、サーバ環境のパフォー
マンスと信頼性を向上させることです。
このタスクについて
次に説明するのは、Linux オペレーティングシステムで HAProxy を使用して Teradici デバイスでの高可用性を実現する方法です。
● Wyse Management Suite での高可用性の一部として存在する Teradici サーバのインスタンスは 1 つだけです。
● Teradici デバイスのサポートには、EMSDK のインストールが必要です。EMSDK は Teradici によって提供されるソフトウェアコ
ンポーネントで、これは Wyse Management Suite に統合されています。Wyse Management Suite インストーラによる EMSDK の
インストール先は、Wyse Management Suite サーバとすることも、別のサーバとすることもできます。5000 以上のデバイスをサ
ポートするには EMSDK のインスタンスが最低 2 つ必要であり、すべての EMSDK サーバはリモートサーバとする必要がありま
す。
● サーバごとにインストールできる EMSDK のインスタンスは 1 つだけです。
● Teradici デバイスのサポートには、PRO ライセンスが必要です。
● Teradici の高可用性は、HAProxy を介して提供されます。
● Teradici サーバがダウンした場合、デバイスは、次の使用可能な EMSDK サーバに自動的に再接続します。
Identifier
GUID-148C1327-6A45-4857-9096-5186472A39DA
Version 1
Status Translation approved
HAProxy のインストールと設定
このタスクについて
ThreadX 5.x デバイスのロードバランサ HAProxy は、Ubuntu Linux バージョン 16.04.1 に HAproxy バージョン 1.6 をインストールして
設定します。
Ubuntu Linux システムに HAProxy をインストールして設定するには、次の手順を実行します。
1. Ubuntu オペレーティングシステムのインストール中に使用したユーザー認証情報を入力して、Ubuntu システムにログインしま
す。
2. 次のコマンドを実行して、HAProxy をインストールします。
sudo apt-get install software-properties-common
sudo add-apt-repository ppa:vbernat/haproxy-1.6
sudo apt-get update
sudo apt-get install haproxy
3. 次のコマンドを実行して、元の設定をバックアップします。
sudo cp /etc/haproxy/haproxy.cfg /etc/haproxy/ haproxy.cfg.original
4. 次のコマンドを実行して、HAProxy 設定ファイルを適切なテキストエディタで編集します。
sudo nano /etc/haproxy/haproxy.cfg
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