Administrator Guide
す。クリーンアップは、サービスのスタートアップ、ユーザーのログオフ、またはシステムシャットダウンのいずれかによって
トリガされます。クリーンアップはユーザーの目に見えず、完全に設定可能です。
• 電源管理 — モニターセーバーはモニターへのビデオ信号を切断し、指定したアイドル時間の経過後にモニターを省電力モードに
することができます。電源設定にアクセスするには、[スタート] > [コントロール パネル] > [電源オプション]の順に選択
します。
• Wake-on-LAN — この機能では、使用している LAN に接続されているすべてのシンクライアントを検出し、ボタンをクリック
するだけで起動できるようにします。たとえば、シャットダウンされた、またはスタンバイ状態のデバイスでイメージのアップ
デートおよびリモート管理機能を実行できます。この機能を使用するには、シンクライアントの電源が入っている必要がありま
す。
統合書き込みフィルター
統合書き込みフィルター(UWF)は、ストレージメディアを保護するセクタベースの書き込みフィルターです。UWF は、書き込み
試行を仮想オーバーレイにリダイレクトし、保護されたボリュームへの書き込み試行を中断します。これによってデバイスの安定性
と信頼性が向上し、それによってソリッドステートドライブのような書き込みメディアの損耗が低減されます。UWF では、オーバ
ーレイは、保護対象ボリュームに対する変更を保存する仮想ストレージ領域です。ファイルシステムが保護対象セクタを変更しよう
とする場合は、UWF が保護対象ボリュームのセクタをオーバーレイにコピーし、そのオーバーレイが変更されます。アプリケーショ
ンがそのセクタから読み取ろうとする場合、UWF はオーバーレイからデータを返します。システムからはボリュームに書き込んだ
ように見えますが、ボリュームは変更されていません。詳細については、www.microsoft.com で統合書き込みフィルターのマニュア
ルを参照してください。
注意: 書き込みフィルターをオンにした状態で保持できない場合(定期的なメンテナンスやアプリケーション / ドライバのイン
ストールまたはアップグレードを除く)、フラッシュ / SSD ストレージが早期に摩耗し、保証が無効になります。
次に、UWF によってフィルタリングから除外されているデフォルトのファイルフォルダを示します。
• C:\Users\Admin\AppData\LocalLow
• C:\Users\User\AppData\LocalLow
• C:\Program Files\Windows Defender
• C:\Program Files (x86)\Windows Defender
• C:\Windows\WindowsUpdate.log
• C:\Windows\Temp\MpCmdRun.log
• C:\Windows\system32\spp
• C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender
• C:\program files\Wyse\WDA\Config
• C:\Users\Public\Documents\Wyse
• C:\Wyse\WCM\ConfigMgmt
• C:\Wyse\WCM
• C:\Wyse\WDA
次に、UWF によってフィルタリングから除外されているデフォルトのレジストリを示します。
• HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\WNT\DWCADTool
• HKLM\Software\Wyse\ConfigMgmt
• HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender
• HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\WNT\UWFSvc
• HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\HomeGroup
• HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\NetworkList
• HKLM\SYSTEM\WPA
注意: 常に適切な書き込みフィルターを使用し、Windows ページファイルの使用方法の指示に従ってください。当該の指示に
はたとえば、通常の使用時には必ず書き込みフィルターを有効にしておき、イメージのアップグレード、セキュリティパッチ
の適用、レジストリの変更、アプリケーションのインストールが必要な場合にのみ、管理者が一時的にフィルターを無効にす
る、などの指示が含まれています。こうしたタスクが完了したら直ちに、書き込みフィルターを再度有効にする必要がありま
す。その他の指示としては、シンクライアントの通常使用時は、Windows ページファイル機能を決して有効にしないことなど
の指示があります。通常の使用時に書き込みフィルタをオフにしたり、Windows ページファイルを有効にしたりして、Dell
Wyse Windows Embedded Thin Client の操作を行うと、フラッシュ/SSD ストレージの消耗が早まり、パフォーマンスが低下
して、製品の寿命が縮まります。デルは、これらの指示に従わなかったために適切に動作しなくなった、いかなるシンクライ
アントデバイスまたはコンポーネントに対しても、保証、サポート、修理、または交換の責任を負いません。
34 追加の管理者ユーティリティおよび設定情報