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Dell Lifecycle Controller Enabled Server でのアッ
プデートとロールバック
Dell Lifecycle Controller Enabled Server は、システムのライフサイクル全体を通して、組み込み環境からのシステムとストレー
ジ管理タスクの実行を可能にする、組み込み型設定ユーティリティです。
内蔵フラッシュメモリカード上に常駐する Lifecycle Controller は、起動シーケンス中に開始でき、インストールされているオ
ペレーティングシステム(OS)に依存せずに機能するという点で、BIOS ユーティティに似ています。
Lifecycle Controller を使用することにより、Dell サポートサイトを検索することなく、システムアップデートを素早く識別、
ダウンロード、およびインストールすることができます。また、システム BIOS およびシステムデバイス (NIC、RAID、iDRAC
など) の設定、オペレーティングシステムの導入、システムおよび接続ハードウェアを検証するための診断を行うこともでき
ます。
メモ: iDRAC のアップデートおよびロールバックの詳細に関しては、dell.com/esmmanuals にある『Integrated Dell
Remote Access Controller 8(iDRAC8)バージョン 2.00.00.00 ユーザーズガイド』を参照してください。
メモ: プラットフォームやサーバーによっては、Lifecycle Controller の機能の一部がサポートされない場合があります。
Lifecycle Controller のアップデート
システム BIOS、iDRAC ファームウェア、電源装置ファームウェア、RAID ファームウェア、および NIC ファームウェアをア
ップデートすることができます。ウィザードを使用して、システムの プラットフォームアップデート に使用できるアップデ
ートのリストを表示します。
次のオプションから、使用可能なアップデートを検索する場所を定義できます。
• Dell ファイル転送プロトコル(FTP)システム(ftp.dell.com)。プロキシシステムを使用して ftp.dell.com にアクセスでき
ます。
• USB デバイス。ローカル USB デバイスからアップデートにアクセスする場合は、Lifecycle Controller でプラットフォーム
アップデート オプションを選択する前に USB デバイスを接続しておく必要があります。プラットフォームのアップデー
トについての詳細は、
dell.com/support/manuals で『Dell Life Cycle controller ユーザーガイド』を参照してください。
適用するアップデートの選択後、Lifecycle Controller によってアップデートがダウンロードされ、適用されます。Lifecycle
Controller
内のデバイスのいずれかをアップデートする場合は、そのデバイスのアップデートパッケージがダウンロードされ
ます。DUP のダウンロード、検証、抽出が正常に行われると、対象のデバイスがアップデートされます。アップデートが失
敗すると、エラーメッセージが表示されます。
Lifecycle Controller でのロールバック
BIOS など、あらゆるコンポーネントを Lifecycle Controller およびオペレーティングシステム環境の両方でアップデートでき
ます。オペレーティングシステム環境での DUP によるアップデートが成功した後、Lifecycle Controller を起動して、アップデ
ート前にインストールされていたバージョンにコンポーネントを戻すことができます。
Lifecycle Controller はプラットフォームファームウェアの前のバージョンへのロールバックをサポートしています。オペレ
ーティングシステムに、BIOS またはファームウェアのフラッシュが原因で機能しなくなったアプリケーションがある場合、
Lifecycle Controller で再起動して前のバージョンにロールバックしてください。
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