Users Guide
BIOS イメージをロードするために十分な空き物理メモリがない
BIOS アップデートには、BIOS イメージ全体を物理メモリにロードするために十分な物理的な空き容量が必
要です。
BIOS イメージをロードするために十分な物理メモリがシステムにない場合、BIOS 用 DUP が失敗
することがあります。この問題を解決するには、UEFI ベースのアップデートユーティリティ、または
Lifecycle Controller Platform Update オプションを使用して BIOS をアップデートするか、メモリ追加後、
またはシステム再起動の直後に DUP を実行することができます。
ストレージコントローラのファームウェアアップデートパッケージ実行中のカー
ネルパニック
SCSI デバイスと何らかの形で連動するアプリケーションを 1 つ、または複数実行する Linux システムは、カ
ーネルパニック問題を起こすことが知られています。
この問題を解決するには、ストレージコントローラファームウェア DUP を実行する前に、Dell OpenManage
Server Administrator および Dell OpenManage Server Administrator Storage Management Service を停止
してください。
Linux DUP 名変更中の機能喪失
Linux DUP は名前を変更した場合でも実行することが可能ですが、一部の機能が失われます。Linux MIME
(Multimedia Internet Message Extensions)
データベース内に存在する拡張子で名前変更された Linux DUP
は、各種 X‑Windows デスクトップ(たとえば GNOME など)からの実行が失敗することがあります。この
場合、デスクトップで
DUP を開くことができないことを示す、ファイルオープンエラーメッセージが発行さ
れます。 これは、大文字の拡張子 .BIN が付いていた DUP が小文字の拡張子 .bin の付く名前に変更された
場合に発生します。拡張子 .bin には ファイルオープンエラーにつながるエントリが Linux MIME データベ
ースにあります。
64 ビット Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムにおける DUP の
失敗
64 ビット Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムで DUP の実行に失敗した場合、次の RPM を
手動でインストールします。
• compat-libstdc++-33.i686
• libstdc++-4.4.4-5.el6.i686
• libxml2.i686
メモ: RPM は、Red Hat Enterprise Linux 6.3 x64 メディアに収録されています。
UEFI モードでのファームウェアの DUP アップデート実行中における失敗の可能
性
Red Hat Enterprise Linux 6 または SLES 11 が UEFI 環境でインストールおよび起動された場合、DUP による
システムの再起動後に
DUP を使用したファームウェアのフラッシュが失敗する可能性があります。
DUP は、ファームウェアのフラッシュの有効化をウォームリセットに依存します。UEFI モードでは、カー
ネルはデフォルトでコールドリセットを実行します。
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