Users Guide
オフサイトコピーについて
セカンダリハードディスクへのデータのバックアップは、情報資産の保護への重要な第 1
歩です。ただし、データの安全性を確保するには、オフサイトコピーを使用します。この機
能によって、可搬ストレージデバイス、ネットワーク上のリモートサーバー、リモート FTP
サーバーのいずれかに最新の完全なリカバリポイントをコピーします。
採用する方法にかかわらず、リカバリポイントのコピーを離れた場所に保存することは、万
が一オフィスにアクセスできなくなった場合に備え不可欠な冗長性を保持することになり
ます。オフサイトコピーによって、リモートコピーが確保され、データ保護が倍に強化され
ます。
p.85 の 「オフサイトコピーの仕組み」 を参照してください。
p.86 の 「オフサイトコピー先としての外部ドライブの使用について」 を参照してください。
p.88 の 「オフサイトコピー先としてのネットワークサーバーの使用について」 を参照して
ください。
p.88 の 「オフサイトコピー先としての FTP サーバーの使用について」 を参照してくださ
い。
オフサイトコピーの仕組み
新しいドライブベースのバックアップジョブを定義する場合は、オフサイトコピーを有効に
して、設定します。または、既存のバックアップジョブを編集することにより、オフサイトコ
ピーを有効にすることができます。
オフサイトコピーを有効にする場合は、オフサイトコピー先を 2 つまで指定します。バック
アップジョブによるリカバリポイントの作成が終了すると、オフサイトコピーによって少なくと
も 1 つのオフサイトコピー先が利用可能であるかどうか検証が行われます。続いて、新し
いリカバリポイントがオフサイトコピー先にコピーされます。
最新のリカバリポイントが最初にコピーされ、続いて次に新しいリカバリポイントがコピーさ
れます。2 つのオフサイトコピー先を設定している場合は、オフサイトコピーによって、最
初に追加されたコピー先にリカバリポイントがコピーされます。あるオフサイトコピー先が
利用できない場合、2 つ目のコピー先があれば、オフサイトコピーはそのコピー先にリカ
バリポイントをコピーすることを試みます。どちらのコピー先も利用できない場合、オフサ
イトコピーは次にオフサイトコピー先が利用可能になった時点でリカバリポイントをコピー
します。
たとえば、バックアップジョブが午後 6 時に実行されるように設定し、オフサイトコピー先と
して外部ドライブを設定したとします。ただし、午後 5 時 30 分に退社するときには、安全
のためにドライブを持ち出しています。バックアップジョブが午後 6 時 20 分に完了する
と、オフサイトコピー先ドライブが利用できずコピー処理が中止されたことが Backup Exec
System Recovery によって検出されます。翌朝、ドライブをコンピュータに接続し直しま
85第 6 章 ドライブ全体のバックアップ
オフサイトコピーについて