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が離れた場所からコンピュータを復元することを可能にします。このオプションはオペレー
ティングシステムのパーティションのフォルダから Symantec 修復環境をブートする方法
を提供します。このオプションは、pcAnywhere、Windows ブートメニュー、RILO と DRAC
のようなハードウェアデバイスの概念に基づき開発されており、管理者はブート処理の間
に離れた場所からシステムを制御できます(Windows ブートメニューからの項目の選択
を含む)。ハードウェア構成によっては、サーバーのリモート接続機能と Symantec 修復
環境を使用して、Web ブラウザを介してリモートサーバーでシステム復元を完了するの
に LightsOut Restore を使うことができます。このオプションを使用することで、復元を実
行するためにコンピュータに物理的にアクセスするためにかかる時間を節約します。
LightsOut Restore は設定されるとき、システムパーティションのファイルシステムに
Symantec 修復環境を直接インストールし、Windows ブートメニュー内に Symantec 修
復環境のブートオプションを配置します。このブートメニューオプションが選択されると、
システムはシステムパーティションにインストールされたファイルを使用して Symantec 修
復環境を直接ブートします。
メモ: LightsOut Restore 機能を実行するには、少なくとも 1 GB のメモリが必要です。
LightsOut Restore を設定し、ブートメニューオプションを追加したら、ハードウェアデバ
イスを使って離れた場所からシステムに接続できます。接続したら、電源を入れるかまた
はシステムを再起動し、ブートメニューから修復環境を選択できます。その後、システムは
修復環境をブートします。
デフォルトでは、修復環境が LightsOut Restore の一部としてブートするとき、自動的に
pcAnywhere Thin Host が起動されます(これは LightsOut Restore ウィザードを通し
て変更できます)。pcAnywhere を使って Thin Host に接続し、リモートで修復環境を
使ってファイルかパーティション全体を復元できます。
LightsOut Restore 処理の概略
次は、基本的な LightsOut Restore 処理の概略です。
1. 管理に使われる中央システム(ヘルプデスクのコンピュータなど)に pcAnywhere をイ
ンストールします。
2. すべてのサーバーが、RILO や DRAC などのハードウェアデバイスを通じて離れた場
所から管理できることを確認します。
3. 保護する必要のあるサーバーに Symantec Backup Exec System Recovery をイン
ストールし、必要なリカバリポイントを作成します。
4. Windows のスタートメニューで[プログラム]、[Symantec]、[Backup Exec™ System
Recovery 2010]を選択することによって LightsOut Restore ウィザードを実行してくだ
さい。これによって、Symantec 修復環境がローカルファイルシステムにインストールされ、
Windows ブートメニューに、この環境を起動するための項目が追加されます。
171第 13 章 ファイル、フォルダ、またはドライブ全体の修復
LightsOut Restore を使用した復元