Administrator Guide
Table Of Contents
- このガイドについて
- UnisphereおよびUnisphere Central 2020 R1 管理者ガイド
- Unisphere の概要
- はじめに
- Storage Center の概要
- Storage Center の導入
- Storage Center の管理
- Storage Center の追加と整理
- ボリュームの管理
- ボリュームの移行
- コントローラを工場出荷時のデフォルト設定にリセットする
- [容量再利用]ウィザードの実行
- Unisphere Centralを使用した仮想ボリュームの管理
- ストレージコンテナの管理
- データ削減の管理
- スナップショットプロファイルの管理
- ストレージプロファイルの管理
- QoS プロファイルの管理
- 外部ストレージアレイからのボリュームのインポート
- Storage Center サーバー管理
- Storage Center でのサーバ管理
- 登録サーバーの管理
- Storage Center のメンテナンス
- Storage Center 設定の管理
- Storage Center の設定の継承の設定
- Storage Center ユーザーおよびグループの管理
- ユーザー特権レベル
- ユーザーグループ
- ユーザーアカウントの管理および認証
- ローカル Storage Center ユーザーの管理
- ローカル Storage Center ユーザーの作成
- 新規 Storage Center ユーザーのデフォルトユーザープリファレンスの設定
- ローカル Storage Center ユーザーの権限レベルの増加
- ローカル Storage Center ユーザーのセッションタイムアウトの変更
- Storage Center ユーザーの希望言語の変更
- ローカル Storage Center ユーザーに対するアクセスの有効化または無効化
- ローカル Storage Center ユーザーのローカルグループメンバーシップの変更
- ローカル Storage Center ユーザーのプリファレンスの設定
- ローカル Storage Center ユーザーに関する説明情報の変更
- ローカル Storage Center ユーザーのパスワードの変更
- ローカル Storage Center ユーザーの削除
- 削除されたローカル Storage Center ユーザーの復元
- ローカル Storage Center ユーザーグループの管理
- ローカル Storage Center ユーザーのパスワード要件の管理
- ディレクトリサービス認証の有効化
- ディレクトリサービスのユーザーの管理
- ディレクトリのユーザーグループの管理
- フロントエンド I/O ポートの管理
- バックエンド I/O ポートのハードウェアの管理
- フォールトドメインを使用した Fibre Channel I/O ポートのグループ化
- フォールトドメインを使用した iSCSI I/O ポートのグループ化
- iSCSI VLAN のタグ付けサポート
- iSCSI フォールトドメインの作成
- iSCSI フォールトドメインの変更
- iSCSI フォールトドメインの名前の変更
- iSCSI フォールトドメインの制御ポートのネットワーク設定の変更
- 物理 iSCSI フォールトドメインへの VLAN ID の追加
- iSCSI フォールトドメイン用の MTU の変更
- iSCSI フォールトドメイン用の TCP ポートの変更
- iSCSI フォールトドメインの iSCSI ウィンドウサイズの変更
- iSCSI フォールトドメインのダイジェスト設定の変更
- iSCSI フォールトドメインのタイムアウト設定の変更
- iSCSI フォールトドメインへのポートの追加
- フォールトドメイン内の iSCSI ポートのネットワーク接続のテスト
- iSCSI フォールトドメインからのポートの削除
- iSCSI フォールトドメインの削除
- iSCSI フォールトドメインの NAT ポート転送の設定
- iSCSI フォールトドメインの CHAP の設定
- フォールトドメインを使用した SAS I/O ポートのグループ化
- ディスクとディスクフォルダの管理
- Secure Data の管理
- データ冗長性の管理
- ディスクエンクロージャの管理
- エンクロージャの追加
- エンクロージャの削除
- エンクロージャの交換
- ディスクエンクロージャの名前変更
- ディスクエンクロージャの資産タグの設定
- エンクロージャの削除
- エンクロージャのアラームのミュート
- エンクロージャアラームのミュート解除
- エンクロージャ冷却ファンの交換ステータスのクリア
- エンクロージャ I/O モジュールの交換ステータスのクリア
- エンクロージャ電源装置の交換ステータスのクリア
- 故障した電源装置の交換
- 電源装置の電圧不足ステータスのクリア
- 温度センサーの交換ステータスのクリア
- 温度センサーの最小および最大記録値のクリア
- 故障した冷却ファンセンサーの交換
- ディスクのインジケータライトの有効化または無効化
- ディスクの交換ステータスのクリア
- Storage Center コントローラの管理
- Storage Center のアップデート
- Storage Center のシャットダウンと再起動
- フィールド交換可能ユニット(FRU)の管理
- 遠隔のStorage Centerおよびレプリケーション帯域幅制御
- Storage Center レプリケーションと Live Volume
- Storage Center のレプリケーション
- Storage Center Live Volume
- Live Volume の要件
- Live Volume タイプ
- Live Volume 役割
- Live Volume の自動フェイルオーバー
- Live Volume に対する管理されたレプリケーション
- Live Volume の作成
- Live Volume の変更
- Live Volume のプライマリ Storage Center の交換
- Storage Centerの役割のスワップのキャンセル
- Live Volumeに対する転送タイプの変更
- 同期 Live Volume の同期化モードの変更
- 管理されたレプリケーションの Live Volume への追加
- アクティブなスナップショットデータを含める
- Live Volume の重複解除の有効化または無効化
- Live Volumeに対する帯域幅制御の変更
- 宛先で最下ティアにデータを書き込むための Live Volume の設定
- ストレージの最下ティアへのレプリケーションの選択の許可
- Live Volume に対する役割の自動切り替えの許可
- Live Volume のレプリケーションへの復帰
- Live Volume の一時停止
- 一時停止したLive Volumeの再開
- Live Volume へのしきい値アラートの定義の設定
- Live Volume の削除
- 手動でのプライマリ Live Volume のオンライン化
- Live Volume の強制削除
- 自動フェールオーバーが有効な Live Volume の変更
- Live Volume ALUA
- Live Volume の監視
- Storage Center DR の準備とアクティブ化
- Storage Center 情報の表示
- Storage Center の監視
- Storage Center レポート
- Data Collector の管理
- Data Collector のユーザー管理
- SupportAssist の管理
● Fibre Channel HBA を搭載した SCv3000 シリーズストレージシステムの場合、Fibre Channel ポートに 2 つのフォールトドメイン
が作成されます。
● iSCSI HBA を搭載した SCv3000 シリーズストレージシステムの場合、iSCSI ポートに 2 つのフォールトドメインが作成されます。
● SAS HBA を搭載した SCv3000 シリーズストレージシステムの場合、SAS ポートに 4 つのフォールトドメインが作成されます。
● iSCSI メザニンカードを搭載した SCv3000 シリーズストレージシステムの場合、iSCSI ポートに 2 つのフォールトドメインが作成
されます。
● iSCSI メザニンカードと iSCSI HBA を搭載した SCv3000 シリーズストレージシステムの場合、iSCSI ポートに 4 つのフォールトド
メインが作成されます。
メモ: SCv3000 シリーズストレージシステムには、フロントエンドの追加フォールトドメインは作成できません。また、
SCv3000 シリーズストレージシステムでは、既存のフォールトドメインの変更または削除はできません。
仮想ポートモードの障害ドメイン
仮想ポートモードでは、同一の Fibre Channel ファブリックまたはイーサネットネットワークに接続されているフロントエンドポート
がフォールトドメインにグループ化されます。フォールトドメイン内のすべてのポートは I/O に使用できます。ポートに障害が発
生した場合、I/O はフォールトドメイン内の別のポートにルーティングされます。
次の要件は、仮想ポートモードの障害ドメインに適用されます。
● フォールトドメインは、フロントエンドの Fibre Channel ファブリックまたはイーサネットネットワークごとに自動的に作成され
ます。
● 障害ドメインには、単一のトランスポートメディアタイプ(FC と iSCSI の両方ではなく、どちらか一方)が含まれている必要
があります。
注意: iSCSI のみ の場合、サーバはフォールトドメインのコントロールポートを介して iSCSI ポートへの I/O を開始します。
iSCSI ポートが別のフォールトドメインに移動すると、そのコントロールポートが変わります。この変更によって、以前の
コントロールポートで開始されたサービスが中断されます。iSCSI ポートが別のフォールトドメインに移動した場合、サー
ビスを再開するには、サーバ側の iSCSI イニシエータを再設定する必要があります。
● それぞれのフォールトドメインでは、各コントローラから Fibre Channel ファブリックまたはイーサネットネットワークまで少な
くとも 2 本のケーブルを接続することが推奨されます。
レガシーモードの障害ドメイン
レガシーモードでは、プライマリポートと予約済みポートの各ペアがフォールトドメインにグループ化されます。フォールトドメイ
ンは、互いにフェールオーバーすることが許可されているポートを決定します。
次の要件は、デュアルコントローラ Storage Center 上のレガシーモードのフォールトドメインに適用されます。
● 障害ドメインには、ひとつのトランスポートメディアタイプ(FC と iSCSI の両方ではなく、どちらか一方)が含まれている必
要があります。
● 障害ドメインには、1 つのプライマリポートと 1 つの予約ポートが含まれている必要があります。
● 予約済みポートは、プライマリポートとは異なるコントローラ上にある必要があります。
メモ: シングルコントローラの Storage Center の場合は、予約済みポートがないため、転送タイプ(FC または iSCSI)ごと
に 1 つのフォールトドメインのみが必要です。
フェールオーバー動作
レガシーモード、ALUA ポートモード、および仮想ポートモードでは、フォールトトレランスを実現するために異なるメカニズムを使
用しているため、不具合の状況における動作が異なります。
表 6. フロントエンド I/O ポートのフェールオーバー動作
シナリオ 仮想ポートモード レガシーモード ALUA ポートモード
通常の動作状況 すべてのポートがアクティブで、
I/O を渡している。
● プライマリポートが I/O を渡
している。
● 予約ポートは、コントローラ
に障害が発生するまでスタ
ンバイモードのままとなる。
● アクティブ / 最適化された
ポートは、I/O を渡します。
● スタンバイポートは、コント
ローラまたはポートに障害が
発生するまでスタンバイモー
ドのままとなる。
Storage Center のメンテナンス 163