Administrator Guide
テナントの作成 - 手順 6
手順
1. テナントの作成ウィンドウで、NFS ユーザーリポジトリ をクリックします。
2. NFS ユーザーリポジトリを指定して、なし、NIS または LDAP のいずれかの選択肢を有効にし、UID および GID の検索に使用し
ます。
3. 終了 をクリックします。
テナント間での NAS ボリュームの移動
手順
1. ストレージ ビューで、FluidFS クラスタを選択します。
2. ファイルシステム タブをクリックします。
3. ファイルシステム ビューをクリックして ボリューム を展開し、ボリュームを選択します。
4. テナントへの移動をクリックします.
5. OK をクリックします。
NAS ボリュームの管理
NAS ボリュームは、NAS プールの一部であり、SMB 共有および NFS エクスポートを作成してクライアントが利用できるストレージ
容量を確保するために使用されます。NAS ボリュームには、容量割り当て、データ保護、セキュリティ方式などを制御する固有の
管理ポリシーが与えられます。
NAS プール全体を使用して 1 つの大きな NAS ボリュームを作成することも、NAS プールを複数の NAS ボリュームに分割することも
できます。いずれの場合でも、NAS ボリュームを作成、サイズ変更、または削除することができます。
NAS ボリュームの可用性は、Storage Center の可用性に依存します。Storage Center がオフラインの場合は、Storage Center の LUN
を FluidFS クラスタに使用できず、共有および / またはエクスポートへのアクセスは失われます。サービスを再開するには、Storage
Center の問題を修正します。
次の NAS 機能は、各 NAS ボリュームで設定できます。
• ファイルセキュリティ方式
• クォータルール
• データ削減
• スナップショット
• NDMP バックアップ
• 複製
ファイルセキュリティ方式
Windows および UNIX/Linux オペレーティングシステムは、リソースのアクセスコントロールにそれぞれ異なるメカニズムを使用し
ます。そのため、クライアントが NAS ボリュームに作成するファイルおよびディレクトリのアクセスコントロール(アクセス許可
と所有権)のタイプを制御するファイルセキュリティ方式(NTFS、UNIX、または混合)を各 NAS ボリュームに割り当てます。
NAS ボリュームは、次のセキュリティ方式をサポートします。
• UNIX – UNIX アクセス許可を使用してファイルアクセスを制御します。クライアントは、NFS マウントポイントで chmod およ
び chown コマンドを使用した場合にのみアクセス許可を変更できます。
• NTFS – Windows アクセス許可でファイルアクセスを制御します。クライアントは、Windows を使用してアクセス許可と所有
権を変更できます(ファイルプロパティ、セキュリティ タブ)。
• 混合 – NTFS と UNIX の両方のセキュリティ方式をサポートします。このオプションを選択すると、ファイルまたはディレクト
リのデフォルトのセキュリティには最後に設定されたものが使用されます。アクセス許可とアクセス権は方式間で自動的に変
換されます。たとえば、Windows Administrator が SMB 共有経由のファイルに対してファイルアクセス許可をセットアップした
場合、Linux ユーザーは NFS 経由でそのファイルにアクセスし、すべてのファイル許可を変更できます。したがって、このオプ
ションは、本番稼働環境での使用には推奨されません。ただし、スクラッチ領域のニーズがある場合、ファイルアクセスのセキ
ュリティが重要ではなく、ファイルを一時的に保存する NAS ボリューム容量が必要な場合は除きます。
NTFS と UNIX のセキュリティ方式はどちらも複数プロトコルのファイルアクセスが可能です。セキュリティ方式は、単に、NAS
ボリューム内のファイルアクセス権情報の保存および管理の方法のみを決定します。
384 FluidFS 管理