Administrator Guide
ストレージタイプ 詳細
共有フォルダ
リモート共有フォルダにバックアップを保存する場合、そのバックアップは新しいバックアップが作成されるたびに上書きされます。
一連のバックアップを保存したい場合は、このオプションを選択しないでください。
バックアップがすでに存在する共有フォルダにバックアップを作成しようとしている最中にバックアッププロセスが失敗すると、バック
アップが全くない状態になる場合があります。この問題を回避するには、バックアップを保存するために、共有フォルダ内にサブフ
ォルダを作成することができます。
DVD、その他の光学
メディア、またはリムー
バブルメディア
バックアップを光学、またはリムーバブルメディアに保存する場合、回復できるのはボリューム全体のみで、アプリケーションや個
々のファイルを回復することはできません。さらに、空き容量が 1 GB 未満のメディアへのバックアップはサポートされていません。
ローカルハードディス
ク
バックアップを内蔵ハードディスクに保存すると、次が可能になります。
• ファイル、フォルダ、アプリケーションおよびボリュームの回復。
• 使用するバックアップに重要なボリュームすべてが含まれている場合における、システム状態およびオペレーティングシステム
のリカバリの実行。
ただし、ひとつ、または複数の重要なボリュームが存在する物理ディスクと同じディスクにバックアップがあると、OS のリカバリは実
行できません。
また、選択したローカルディスクが定期的バックアップの保存専用になっており、Windows Explorer で表示されない場合も同じ
です。
外付けハードディスク
バックアップを外付けハードディスクに保存すると、次が可能になります。
• ファイル、フォルダ、アプリケーションおよびボリュームの回復。
• 使用するバックアップに重要なボリュームすべてが含まれている場合、システム状態およびオペレーティングシステムのリカバリ
を実行。
• 防災のため、バックアップを現場外に簡単に移動。
定期的バックアップを外付けハードディスクに保存すると、ディスクはバックアップ保存専用になり、Windows Explore には表示
されません。
これにより、ユーザーは防災のためディスクを現場外に移動し、バックアップの保全性を確実することができます。
NIC チーミング
負荷分散 / フェールオーバー(LBFO)としても知られる NIC チーミングは、Windows Storage Server 2016 または 2012 R2 の組み込み機能です。こ
の機能で、お使いのネットワークアダプタのフォールトトレランスを可能にします。NIC チーミングでは、複数のネットワークアダプタをチームとして連携させるこ
とができ、ひとつの NIC に不具合が発生した場合における接続喪失を防ぎます。
組み込み NIC チーミングの利点は、すべての NIC で機能し、すべてのアダプタに管理ツール一式を提供することです。アウトバウンドトラフィックは、ネット
ワークトラフィックの分散のための スイッチ非依存モード と スイッチ依存モード を使用することによって、利用可能なネットワークアダプタ全体に分散させ
ることができます。
サーバーでの NIC チーミングの設定
前提条件
メモ
: Broadcom NIC が検出されたときは Broadcom Advanced Control Suite(BACS)、Intel NIC が検出されたときは Intel PROSet ドラ
イバがインストールされます。
メモ: Microsoft では、サーバーマネージャー に組み込まれた NIC チーミング機能を使用することをお勧めします。
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NAS システムの使い方