Owners Manual
● 白のリリースレバーが付いているメモリソケットには同一の DIMM を取り付ける必要があり、黒色のリリースタブが付いている
ソケットについても、同様のルールが当てはまります。このルールに従うことで、同一の DIMM が確実にペアで取り付けられま
す。たとえば、A1 と A2、A3 と A4、A5 と A6 という具合です。
メモリ最適化(独立チャネル)モード
このモードでは、使用するデバイス幅が x4 のメモリモジュールについてのみ Single Device Data Correction(SDDC)がサポートされ
ます。スロット装着に関する特定の要件はありません。
メモリスペアリング
メモ: メモリスペアリングを使用するには、セットアップユーティリティでこの機能を有効にする必要があります。
このモードでは、各チャネルにつき 1 ランクがスペアとして予約されます。いずれかのランクで修正可能なエラーが絶えず検知さ
れる場合、そのランクからのデータがスペアランクにコピーされ、障害の発生したランクは無効になります。
メモリスペアリングを有効にすると、オペレーティングシステムが利用できるシステムメモリは各チャネルとも 1 ランク少なくな
ります。たとえば、4 GB のシングルランクメモリモジュールを 16 個使用するデュアルプロセッサ構成では、利用可能なシステム
メモリは 16(メモリモジュール)× 4 GB = 64 GB とはならず、3/4(ランク / チャネル)× 16(メモリモジュール)× 4 GB = 48 GB
となります。
メモ: メモリスペアリングは、マルチビットの修正不能なエラーには対応できません。
メモ: Advanced ECC/Lockstep(アドバンス ECC/ ロックステップ)モードと Optimizer(オプティマイザ)モードは、どちらも
メモリスペアリングをサポートしています。
メモリミラーリング
メモリミラーリングは他のどのモードよりもメモリモジュール の信頼性に優れており、修正不能なマルチビットのエラーに対応す
る機能が向上しています。ミラーリング構成では、使用可能なシステムメモリの総量は取り付けられた総物理メモリの 2 分の 1 で
す。取り付けられたメモリの半分は、アクティブなメモリモジュールのミラーリングに使用されます。修正不能なエラーが発生する
と、システムはミラーリングされたコピーに切り替えられます。これにより、SDDC とマルチビットの保護が確保されます。
メモリモジュールの取り付けガイドラインは次のとおりです。
● メモリモジュールは、サイズ、速度、テクノロジが同一のものを取り付けてください。
● 白のリリースレバーが付いているメモリモジュールソケットには同一のメモリモジュールを取り付ける必要があり、黒色と緑色
のリリースタブが付いているソケットについても、同様のルールが当てはまります。このルールに従うことで、同一のメモリモ
ジュールが確実に一致するペアで取り付けられます。たとえば、A1 と A2、A3 と A4、A5 と A6 という具合です。
表 21. プロセッサ構成
プロセッサ 設定 メモリ装着ルール メモリ装着情報
シングル CPU メモリ装着順序 {1,2}、{3,4} 「メモリミラーリング」のメモを参照
してください
メモリ構成の例
該当するメモリのガイドラインに則したメモリの構成例(プロセッサが 1 基および 2 基の場合)を以下の表に示します。
メモ: 以下の表で、1R、2R、4R はそれぞれ、シングル、デュアル、クアッドランクの DIMM を表します。
表 22. メモリ構成 — シングル プロセッサー
システムの容量
(GB)
DIMM のサイズ
(GB)
DIMM の枚数 DIMM のランク、構成、周波
数
装着する DIMM スロット
4 4 1
1R、x8、2133 MT/s、
1R、x8、1866 MT/s
A1
60 システムコンポーネントの取り付けと取り外し