Dell OpenManage Server Update Utility バージョン 16.10.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2016 年 Dell Inc.または Dell の子会社。無断転載を禁じます。この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産 法で保護されています。Dell、および Dell のロゴは、米国および/またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。本書で使用されて いるその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2016 - 10 Rev.
目次 1 Dell OpenManage Server Update Utility について........................................................... 5 主な特徴と機能.................................................................................................................................................................5 本リリースの新機能......................................................................................................................................................... 6 対応オペレーティングシステム......................................................
ネットワーク経由の SUU の実行............................................................................................................................. 21 一時フォルダの削除..................................................................................................................................................21 H661 ファームウェアのアップデート...................................................................................................................... 21 Remote Access Controller 仮想メディアの使用.................................
1 Dell OpenManage Server Update Utility について Dell OpenManage Server Update Utility(SUU)は、アップデートを識別してシステムに適用するために ISO で使用できるアプ リケーションです。SUU は DVD ベースのアプリケーションではなくなったため、ISO を USB ドライブ、またはネットワー クドライブにコピーしてください。 SUU を使用すると、Dell PowerEdge システムをアップデートしたり、SUU をサポートするシステムに使用できるアップデー トを表示することができます。SUU はお使いのシステムに現在インストールされているコンポーネントのバージョンを、 『Dell PowerEdge Server Update Utility』メディアに収録されているコンポーネントのバージョンと比較します。 SUU は、バージョンの比較レポートを表示し、コンポーネントをアップデートするための多様なオプションを提供します。 メモ: 管理者権限(Microsoft Windows の場合)または root 権限(Linux
機能 説明 は依存関係と呼ばれています。依存関係のタイプには、前提条件と相互必要条件 があります。詳細については、 「比較レポート」を参照してください。 本リリースの新機能 • Microsoft Windows Server 2016 のサポート。 • SUU が次のプラットフォームをサポート:PowerEdge Server R830。 対応オペレーティングシステム Windows の場合: • Microsoft Windows Server 2016 • Microsoft Windows Server 2012 R2 • Microsoft Windows Server 2012、Essentials、Enterprise、Datacenter、および Foundation(x64 ビット)Edition • Microsoft Windows Server 2008 R2 Foundation、Standard、Enterprise、および Datacenter Edition(SP 1) • Microsoft Windows Server 2008 SP2 Fou
– エンタープライズシステム管理 – リモートエンタープライズシステム管理 – Serviceability Tools – Dell Client Command Suite – 接続クライアントシステム管理 d.
2 グラフィカルユーザーインタフェースモードにつ いて グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)は、比較およびアップデート実行のためのインタラクティブなアプローチを提 供します。 GUI を使って、以下のことができます。 • システムによってインベントリされたデバイスバージョン、適用 Dell Update Package(DUP)バージョン、およびアップ デートが必要なデバイスを示すシステム比較レポートの表示。 • アップグレード、ダウングレード、またはシステムセットアップデートを実行する。 • SUU 内の全プラットフォームの対応コンポーネントを表示するためのリポジトリの参照。 GUI モードでの SUU の起動 SUU は、ネットワーク上の場所、または SUU ISO がマウントされている場所から実行することができます。複数のシステム でコンポーネントをアップデートするには、次の手順を実行します。 1. SUU がインストールされているネットワーク上のシステムにアクセス、または ISO がマウントされている場所のパスを 選択します。 2.
レポートのソフトウェアコンポーネントの行が無効になっています。適用可能なハードウェアコンポーネントをアップデー トするには、続行をクリックしてください。) ハードウェア必須条件エラーメッセージ 必須条件エラーメッセージ: Your system does not meet the required prerequisites for some of the hardware component(s). Therefore, all the rows for the hardware component(s) are disabled in the Comparison Report. Click Continue to update the applicable Dell OpenManage software component.
前提条件メディアの作成 前提条件メディアを作成するには、次の手順を実行します。 1. dell.com/support にアクセスします。 2. サポート の下。 a. サービスタグによる選択 セクションで、サービスタグを入力する をクリックします。 3. Drivers & Downloads(ドライバとダウンロード)をクリックします。 4. Select the Product Family(製品の選択)リストから Servers, Storage, Networking(サーバ、ストレージ、ネットワー ク)を選択します。 5. Select the Product Line(製品タイプの選択)リストから、PowerEdge Server を選択します。 6. Select the Product Model(製品モデルの選択)リストから、使用している PowerEdge システムを選択して Confirm(確 認)をクリックします。 7.
重大度のレベル ステータス このアップデートをただちに適用することをお勧めします。 Recommended(推奨) このアップデートには、ご使用のシステムソフトウェアを最 新に保ち、他のシステムモジュール(ファームウェア、 BIOS、ドライバ、およびアプリケーションなど)との互換性 を維持するための機能強化や機能変更が含まれています。 次にスケジュールされているアップデートサイクルで、この アップデートを適用することをお勧めします。 オプション このアップデートには、特定の設定を行っている場合にのみ 適用される変更、またはお使いの環境によっては適用されな い可能性のある新機能が含まれています。 お使いのシステムに適用されるかどうかを判断するために、 アップデートの詳細を確認することをお勧めします。 適用なし このアップデートは、お使いのシステムに適用されないもの です。システムのコンポーネントのバージョンがリポジトリ のバージョンと同一であり、したがって、アップデートを行 う必要はありません。 比較レポートの機能 比較レポート は、表示、並べ替え、エクスポートを行うことができます。 表 3.
3. アップデートの確認 ダイアログボックスで、はい をクリックして確定して次に進むか、いいえ をクリックしてキャンセ ルします。 コンポーネントのアップグレードを実行中、SUU はアップデートレポートを表示します。アップグレードが完了すると、 アップデート完了 ダイアログボックスが表示されます。 4. OK をクリックします。 アップグレードのステータスが比較レポートに反映されます。 メモ: アップグレードを実行すると、SUU はすべてのアップデートパッケージをシステムの一時ディレクトリ、< %systemdrive%>:\dell\suu(Microsoft Windows オペレーティングシステムを実行しているシステム)および /var/log/ dell/suu(Linux オペレーティングシステムを実行しているシステム)にコピーします。SUU は、アップグレードの処 理が完了した後にこの一時ディレクトリを削除します。アップグレード処理を完了させるために再起動が必要な場合 は、再起動処理が完了するまでディレクトリは維持されます。 システムコンポーネントのダウングレード SUU は、システムに
アップデートエラー システムコンポーネントのアップデート中に、特定のコンポーネントのアップデートが失敗した場合は、コンポーネントの アップデートの継続または停止を選択することができます。アップデートエラー時に中止 を選択すると、SUU は、その他の コンポーネントのアップデートを停止します。 メモ: アップデートエラー時に中止 は、複数コンポーネントのアップデートを選択した場合にのみ有効になります。 13
3 コマンドラインインタフェースモードについて コマンドラインインタフェース(CLI)モードでは、比較およびアップデートを実行するために、コマンドプロンプトからコ マンドを使用することが可能になります。 CLI モードでの SUU の実行は、Dell Server Updates ルートディレクトリで行ってください。ネットワーク共有から SUU を実 行している場合は、Dell Server Updates ISO の内容を共有ディレクトリにコピーし、この共有ディレクトリから CLI を実行し てください。 CLI を使って、以下のことができます。 • 比較およびアップデートの実行。コマンドのリストについては、「CLI コマンドのリスト」を参照してください。 • アップデート進行状況の表示。 CLI モードでの SUU の起動 SUU は、SUU ISO がマウントされているディレクトリから実行することができます。複数システムでのコンポーネントのア ップデートを CLI モードで実行するには、次の手順を実行します。 1.
CLI コマンド構文 コマンドの説明 メモ: コンポーネントを個別にダウングレードすること はできません。 — p | — progress アップデート またはダウングレードの進行状況を表示しま す。 — c | — comparison 現在のコンポーネントを比較します。 — d | — directory イベントログの転送先をデフォルトの場所とは異なるディレ クトリに指定します。 — s | — stoponfail 最初のコンポーネントのアップデート中にエラーが発生した 場合に、アップデートを中止します。 — iprog | — inventoryprogress システムのコンポーネントとリポジトリ内のコンポーネント との比較の進行状況をパーセントで示します。 — nc | — nocoreq システムに適用できる相互必要条件をフィルタします。 15
4 Server Update Utility とその他コンポーネントとの 統合 SUU と他のコンポーネントと統合する可能性には、次のようなものがあります。 • SUU と OpenManage Essentials との統合 • Dell Repository Manager を使用したカスタム SUU の作成 • SUU のエクスポート SUU と OpenManage Essentials との統合 OpenManage Essentials は、企業ネットワーク内の Dell システム、デバイス、およびコンポーネントの包括的な表示を提供す るハードウェア管理アプリケーションです。Dell システムおよびその他デバイスのためのウェブベースの 1 対多システム管 理アプリケーションである OpenManage Essentials では、次が可能です。 • システムの検出およびインベントリ • システム正常性の監視 • システムアラートの表示および管理 • システムアップデートの実行 • ハードウェアインベントリおよび準拠レポートの表示 SUU を使用したカタログソースの
メモ: 必要なプラグインがシステムにインストールされていない場合は、ここをクリックして、プラグインをイン ストールする のリンクが表示されます。 6. 必要なプラグインをインストールするには、ここをクリックしてプラグインをインストール リンクをクリックします。 ダイアログボックスに、進捗状況バーと共に お待ちください… が表示されます。 7. プラグインのダウンロードが完了したら、レポート ダイアログボックスが表示されます。 ダイアログボックスを 閉じ ます。 8. 最新のプラグインがインストールされたら、インストールされたプラグインのバージョンが表示されます。次へ をクリ ックします。 9. フォルダを参照 ダイアログボックスで、ローカルドライブ上の ISO ファイルの保存先として指定するフォルダを選択し、 OK をクリックします。 10. 終了 をクリックします。 ダイアログボックス、お待ちください... に、ISO の作成の進捗状況が表示されます。 11.
6. フォルダを参照 ウィンドウで、SUU をエクスポートするローカルドライブ上のフォルダに移動して、OK をクリックし たら、OK をクリックします。 7. SUU のエクスポート ジョブが ジョブキュー に移動します。ジョブキュー のリストの下に ステータス と 進行状況 が 表示されます。 8.
5 既知の問題とよくあるお問い合わせ(FAQ) 本項では、Dell OpenManage Server Update Utility(SUU)に関する既知の問題と、よくあるお問い合わせ(FAQ)について説 明します。 既知の問題 以下は、Dell OpenManage Dell OpenManage Server Update Utility(SUU)でこれまでに判明しているいくつかの問題です。 Red Hat Enterprise Linux 7.2 オペレーティングシステムで SUU GUI を開くことができません SUU GUI が Red Hat Enterprise Linux 7.2(64 ビット)オペレーティングシステムで起動できない場合、次の操作を実行しま す。 • ターミナルで次のコマンドを実行します。 – #echo -e "Section \"Device\"\nIdentifier \"Device0\"\nOption \"SWCursor\" \"True \"\nEndSection" > /etc/X11/xorg.conf.d/xorg.
64 ビット Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムにおける DUP の失敗 64 ビット Red Hat Enterprise Linux オペレーティングシステムで DUP の実行に失敗した場合、以下の RPM を手動でインスト ールします。 • compat-libstdc++-33.i686 • libstdc++-4.4.4-13.el6.i686 • libxml2.i686 • libXp.i686 • libXtst.i686 • nss-softokn-freebl-3.12.9-11.el6.
PERC ファームウェアのアップデート システムに複数の PERC(PowerEdge Expandable RAID Controller)カードがインストールされている場合、すべての PERC カ ードのファームウェアをアップデートするには、SUU アップデートを複数回実行する必要があります。1 回目の SUU アップ デートで PERC カードのアップデートに失敗しても、複数回のアップデートを実行することによりすべてのカードをアップ デートすることができます。 アップデートを行う PERC カードに対して、アップデート以外のプロセス(整合性チェック、バックグラウンド初期化(BGI) など)が実行されていると、PERC アップデートパッケージが失敗する可能性があります。アップデートパッケージを実行す る前に、あらかじめこのようなプロセスが実行中でないことを確認してください。 同じセッションでのシステムインベントリの再起動 var または tmp フォルダに十分な空き容量がない場合、SUU で、同じセッション内のシステムインベントリを再起動するこ とはできません。 Linux において var または t
SUU ディレクトリ名での特殊文字の使用 SUU は、"、:、/。\、$ などの特殊文字が含まれたディレクトリからは実行されません。例えば、SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムが実行されているシステムに USB ドライブを接続するとき、これはデフォルトで特殊文字が含ま れているディレクトリ名にマウントされます。たとえば、/media/USB:1:2/ などです。 SUU の実行中は、特殊文字のないディレクトリ名を使用することをお勧めします。 RAC DUP パッケージの実行 第 9 世代および第 10 世代の PowerEdge サーバーでは、Remote Access Controller(RAC)DUP パッケージ(RAC 4/P または RAC 4/i)の実行中に SUU を起動すると、DUP パッケージのアップデートが停止します。この問題を解決するため、SUU は RAC DUP パッケージのアップデート完了後にのみ行うようにしてください。 よくあるお問い合わせ(FAQ) Linux システムで suu -c を実行すると、「インベントリコレクタの実行
Windows オペレーティングシステムを実行しているシステムでは、Windows タスクマネージャを開き、アプリケーション タ ブをクリックして、SUU が実行されているかどうかを確認します。Linux オペレーティングシステムを実行しているシステム では、ターミナルを開き、ps -eaf | grep suu コマンドを入力して、SUU が実行されているかどうかを確認します。SUU が実 行されている場合は、アプリケーションを終了し、SUU を再起動します。SUU の他のインスタンスが実行されていない場合 は、何らかの理由で SUU が突然シャットダウンした可能性があります。この場合は、ロックファイルが作成されています。 Windows オペレーティングシステムが稼動するシステムでこれらのロックファイルを削除するには、<%システムドライ ブ%>:\dell\suu ディレクトリに移動し、suu.lck ファイルを削除します。Linux オペレーティングシステムを実行しているシス テムでロックファイルを削除するには、次のコマンドを実行します。chattr -i suu.lck rm -f suu.