Release Notes
RHEL 8 において、Broadcom BCM57XXX NIC 経由で接続
された FCoE LUN が検出されない
説明: Broadcom BCM57XXX NIC のインストールされたシステムでは、次の症状の発生が確認されています。
1. インストール先として Red Hat Enterprise Linux 8 が FCoE 論理ユニット(LUN)にインストールされてい
る場合、LUN が検出されません。
2. Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレードにおいて、現在のオペレー
ティング システムが FCoE LUN にインストールされている場合、オペレーティング システムの起動に失
敗します。
3. Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレードにおいて、FCoE LUN がデー
タ LUN としてシステムに接続されている場合、LUN が検出されません。
注意: FCoE LUN が Broadcom BCM57XXX NIC に接続されている場合は、Red Hat Enterprise Linux 8
へのアップグレードを行わないでください。起動のエラーやデータ アクセスの失敗が発生する可能性
があります。
対象: Red Hat Enterprise Linux 8.0
原因: Red Hat Enterprise Linux 8 以降では、ソフトウェア FCoE は廃止されています。ソフトウェア FCoE のサポー
トが有効化されていないオペレーティング システムの場合、bnx2fc ドライバーは libfcoe モジュールを使用し
ます。FCoE は VLAN 802.1Q 上で動作するため、関連した変更の 802.1Q ネットワーク モジュールへの実装が
必要です。そうした変更は行われていないため、Red Hat Enterprise Linux 8 は Broadcom BCM57XXX NIC 経
由で接続されている FCoE LUN の検出に失敗します。
対策: この問題の回避策はありません。
影響を受けるシス
テム:
Dell EMC PowerEdge M630、FC630、M830、FC830、R630、R730、R730xd、R930、R640、R740、R940
トラッキング番号: 131903
RHEL 8 のインストール中に iSCSI LUN が検出されない
説明: Red Hat Enterprise Linux 8 が iSCSI LUN にインストールされている場合、LUN が自動的に検出されません。
対象: Red Hat Enterprise Linux 8.0
原因: ネットワーク インターフェイスのステータスが UP であるのに NO-CARRIER と表示される場合は、dracut
によってネットワーク インターフェイス実行の待機時間が 7 秒から 5 秒に短縮されたことが示唆されます。
この時間の短縮が原因となって、dracut はネットワーク インターフェイスが接続されていないと判断し、そ
の結果 LUN が検出されなくなります。
対策:
● iSCSI のインストール中に、rd.iscsi.ibft=1 起動パラメーターに加えて
rd.net.timeout.carrier=7 起動パラメーターを追加します
● iSCSI のインストール後は、起動中に rd.net.timeout.carrier=7 起動パラメーターを追加します
影響を受けるシス
テム:
すべての Dell EMC PowerEdge サーバー
トラッキング番号: 124792
Emulex OneConnect カードを搭載したシステムで RHEL
8 のインストールが失敗する
説
明:
Dell EMC 13G システムにある Emulex OneConnect カードに構成された iSCSI LUN に対して RHEL 8 をインス
トールした場合、このインストールでは UnicodeDecodeError が失敗します。このエラーが発生するのは、
Anaconda インストーラーが iSCSI イニシエーター名をデコードできないためです。
対象: RHEL 8.0
22 既知の問題