Users Guide
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 7 のインストール後に USB ケーブルエラー
メッセージが表示される
説明
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 7 をインストールし、低速の USB デバイスに接
続してからコマンド #dmesg|grep -i bad を実行すると、次のメッセージが表示されま
す。
hub 1-1.6:1.0: Cannot enable port 1. Maybe the USB cable is
bad?
原因
この問題は、USB キーボードまたはマウスなどの低速デバイスがシステム背面パネル
にある最上部の USB ポート(ポート 1)に接続されているときに発生します。機能性
の損失はありません。
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 7 インストール後に ACPI エラーメッセージ
が表示される
説明
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 7 のインストール後に ACPI エラーメッセージ
が表示されます。
1. BIOS のデフォルトを System Profile Settings:OS にロードします。
2. メディアを使用してオペレーティングシステムをインストールします。
3. コマンド #dmesg|grep-i invalid を実行します。
ACPI: Invalid _TSS data というエラーメッセージが表示されます。
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 7 における既知の問題
本項では、Dell システムで Red Hat Enterprise Linux 5 Update 7 を使用する際に発生する問題とその解決方法や回
避方法について説明します。
C-State 機能が利用できない
説明
BIOS セットアップから C-States を有効にした後で、Red Hat Enterprise Linux 5 SP7 を起
動し、プロセッサの使用がアイドル状態になるのを待ちます。プロセッサの使用がア
イドル状態になったら、PowerTop 1.13 を起動し、C-States カウンタを観察します。通
常の範囲は 0 ~ 5 パーセントですが、C-States カウントの C0 は約 65 ~ 75 パーセント
です。
対策
この問題は Red Hat Enterprise Linux 6(カーネル 2.6.21)では解決されています。Red Hat
Enterprise Linux 6 では tickless idle(ティックレスアイドル)機能が有効です。tickless
idle(ティックレスアイドル)機能により、プロセッサのアイドル時に定期的に発生す
るタイマーティックが防止されます。これにより、プロセッサが省電力状態でいる時
間が長くなります。
原因
Red Hat Enterprise Linux 5 アップデート 6 カーネルは、timer ticks (タイマーティック)
と呼ばれるイベントを生成するために各プロセッサに対して周期タイマーを使用しま
す。このティックは、プロセッサがアイドル状態か実行中かに関係なく生成されます。
プロセッサがアイドル状態の場合は、timer tick(タイマーティック)が生成されるた
びにスリープ状態からアウェイクしなければなりません。このため、プロセッサが C2
ステートでいる時間が大幅に短くなります。
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