Users Guide
7–RoCE 設定
DCQCN の設定
179 AH0054602-04 M
DSCP-PFC は、 受信側が着信パケ ッ ト のプ ラ イ オ リ テ ィ を、 vLAN 優先度または
IPv4
ヘッダーの DSCP フィールドに応じてではなく、PFC の目的で解釈で き る
ようにする機能です。指定した
DSCP 値を vLAN 優先度値に示すために間接テー
ブルを使用できます。
DSCP-PFC は L3 (IPv4)機能であるため、L2 ネッ ト
ワーク間で動作できます。
Traffic classes (トラフィ ッククラス) は、 プライオリティグループとも呼ば
れ、 不可逆、 可逆など プ ロパテ ィ を有する こ と がで き る
vLAN 優先度 (または、
DSCP-PFC を使用する場合は DSCP 値) のグループ です。 一般に、 デ フ ォル ト
の共通不可逆 ト ラ フ ィ ッ クグループには
0 が使用 され、 FCoE トラフィックグ
ループには
3 が 使用さ れ、 iSCSI-TLV トラフィックグループには 4 が使用 され
ます。
FCoE または iSCSI-TLV トラフィックもサポートするネットワークでこれ
らの番号を再利用 し よ う と する場合、
DCB 不一致の問題が発生する こ と があ り ま
す。
Marvell では RoCE 関連の ト ラ フ ィ ッ クグループには 1 ~ 2 または 5 ~ 7 の
番号を使用する こ と をお勧め し ています。
ETS (enhanced transition services) (強化版移行サービス) は、 ト ラ フ ィ ッ ク
ク ラ スご との最大帯域幅の割 り当てです。
DCQCN の概要
一部のネ ッ ト ワーキングプ ロ ト コル (RoCE など) では、 ド ロ ッ プ レ スネスが要求さ れ
ます。
PFC は、 L2 ネ ッ ト ワー ク で ド ロ ッ プ レ スネスを達成する ための メ カ ニズムです。
また、
DSCP-PFC は、 別々の L2 ネッ トワーク間でドロップレスネスを達成するため
のメカニズムです。 ただし、
PFC は以下の点で完全性に欠けます。
PFC は、 ア ク テ ィ ブ化する と 、 伝送速度を下げるのではな く 、 ポー ト で指定 し た
優先度の ト ラ フ ィ ッ ク を完全に停止し ます。
輻輳を引き起こ し ている特定の接続のサブセ ッ ト がある場合で も、 指定 し た順位
度のすべての ト ラ フ ィ ッ クが影響を受けます。
PFC はシ ングルホ ッ プ メ カ ニズムです。 つま り 、 受信側で輻輳が発生し 、 PFC
パケ ッ ト を介 し た輻輳の発生が示される場合は、 最も近いネ イバーだけが反応 し
ます。 ネ イバーに輻輳が発生 し た場合 (おそ ら く 、 送信で き な く な っ たため)、 ネ
イバーは独自の
PFC も生成 し ます。 こ の生成は伝播の一時停止と呼ばれます。 伝
播の一時停止は、 送信側で問題が認識さ れる前にすべてのバ ッ フ ァ を輻輳する必
要がある ため、 ルー ト 利用率を低下さ せる こ とがあ り ます。
DCQCN はこれらのすべての不利な状況に対処し ます。 ECN は対応ポイ ン ト に輻輳表
示を配信 し ます。 対応ポイ ン ト は
CNP パケ ッ ト を送信側に送信 し、 送信側はその伝送
レート を下げて輻輳を回避して対応します。 また、
DCQCN は、 輻輳の解消後に、 送信
側がその伝送レー ト を上げて帯域幅を効率的に使用する手順も指定 し ます。
DCQCN に
ついては、
2015 SIGCOMM 文書 Congestion Control for Large-Scale RDMA
Deployments (大規模 RDMA 展開のための輻輳制御) で説明 されています (以下を参
照)。
http://conferences.sigcomm.org/sigcomm/2015/pdf/papers/p523.pdf