Users Guide
14– データ セン ターブ リ ッ ジング
DCB の機能
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DCB の機能
DCB の機能には、 この項で説明する よ う に、 ETS、 PFC、および DCBX があ り ます。
拡張伝送選択(Enhanced Transmission Selection、ETS)
拡張伝送選択 (ETS) は、 帯域幅を ト ラ フ ィ ッ ク ク ラ スに割 り 当てるための共通の管理
フ レームワーク を提供 し ます。 それぞれの ト ラ フ ィ ッ ク ク ラ ス または優先度は、 優先度
グループ (
PG) にグループ化でき、 仮想 リ ン ク または仮想イ ン タ フ ェ ースキュ ー と見な
すこ と がで き ます。 ピアの伝送スケジ ュー ラは、 各
PG に割 り 当て られた帯域幅を維持
管理し ます。 た と えば、 ユーザーは、
FCoE トラフィックを PG 0 に、 iSCSI トラ
フィックを
PG 1 に割 り 当てる よ う に設定で き ます。 その後、 各グループに特定の帯域
幅を割り当てる こ とができます。 たとえば、
60 % を FCoE に、 40 % を iSCSI に割り
当て る こ と ができ ます。 ピ アの伝送スケジ ュ ーラは、 輻輳の発生時に、
FCoE トラ
フ ィ ッ クが リ ン ク帯域幅の少な く と も
60 % を、 iSCSI トラフィックが少なくとも 40
%
を使用できるよ うにします。 詳細については、 以下を参照して く ださい。
http://www.ieee802.org/1/pages/802.1az.html
優先度フロー制御(Priority Flow Control、PFC)
優先度フ ロー制御 (PFC)は、各トラフィックタイプ別に個別に制御できるリンクレベ
ルのフ ロー制御 メ カ ニズムを提供し ます。 この メ カ ニズムの目的は、
DCB ネッ トワーク
での輻輳によ る損失をゼロにする こ と です。 従来の
IEEE 802.3 Ethernet では、 ネッ ト
ワー ク上で伝送さ れるパケ ッ ト が目的の宛先に到達する こ とは保証 されていません。 上
位レベルのプ ロ ト コルが肯定応答 と再伝送によ っ て信頼性を維持 し ています。 複数の ト
ラフィ ック
クラスがあるネットワークでは、 フィードバックがないため、 トラフィック
の信頼性を維持する こ とが非常に困難にな り ます。 この対処は、 従来、 リ ン ク レベルの
フ ロー制御を活用 し て行われて き ま し た。
このような ト ラフ ィ ック タ イ プが複数あるネ ッ ト ワーク で PFC を使用すると、 各ト ラ
フィック
タ イプを異なる優先度値でエン コード できるため、 pause フ レームはこの優先
度値を参照 し ながら、 ト ラ ン ス ミ ッ タ に ト ラ フ ィ ッ クの停止および再開を指示で き ます。
優先度フ ィ ール ド の値の範囲は
0 ~ 7 で、 8 つの異なる ト ラ フ ィ ッ ク タイプを個別に停
止および再開できるよ うになります。 詳細については、 以下を参照して く ださい。
http://www.ieee802.org/1/pages/802.1bb.html