Users Guide
11–Marvell チーム化サービス
全般的なネ ッ ト ワーク に関する考慮事項
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複数のスイッチにまたがるチーム化
SLB のチーム化は、 複数のス イ ッ チにまたがっ て設定で き ます。 ただ し 、 ス イ ッ チ同士
を接続する必要があ り ます。 通有中継 と リ ン ク集約は、 複数のス イ ッ チにまたがっ て動
作で き ません。 その理由は、 これらの実装では、 チームに含まれるすべての物理アダプ
タで同じイーサネッ ト
MAC ア ド レス を使用する必要があるためです。 SLB がリンク
ロス を検出でき るのは、 チームに含まれるポー ト 間の接続や、 直接の リ ン ク パー ト ナー
との接続に限られる と い う 点に注意する こ と が重要です。
SLB には、 スイ ッ チで生じ る
他のハー ド ウ ェ ア障害に対応する機能がな く 、 他のポー ト のリ ン ク
ロスを検出できませ
ん。
スイッチリンクのフォールトトレランス
本項の図では、 フ ォ ール ト ト レ ラ ンス対応のス イ ッ チ構成でどのよ う に SLB チームが
動作するかを説明 し ます。
Marvell は、 SLB チームにアクテ ィ ブな 2 つの メ ンバーがあ
る構成で、
ping リクエストと ping 応答メ ッ セージのマ ッ ピ ングを説明し ます。 すべて
のサーバー (
Blue、 Gray、 Red) は、 継続的に ping の送受信を相互に行っ ています。
これらのシナリオでは、
2 つのス イ ッ チ間でのチーム化の動作を説明 し て、 相互接続 リ
ン クの重要性を理解し ます。
図
11-3 は、 2 つのスイ ッ チ間に相互接続ケーブルがない構成です。
図 11-4 では、 相互接続ケーブルがあ り ます。
図
11-5 は相互接続ケーブルがある状態でのフ ェ イルオーバーイ ベン ト の例です。
この図では、 ICMP エ コー要求 (黄色の矢印) を送信する第 2 のチームメ ンバーと、
ICMP エ コ ーの応答 メ ッ セージ (青い矢印) を受信する第 1 のチームメ ンバーを示し ま
す。 この送受信の図は、 チーム化ソ フ ト ウ ェ アの重要な特性を表 し ています。 ロー ド
バ
ランシング
アルゴ リ ズムは、 フ レームの送受信時に、 フ レームのロー ド バランスを同期
し ません。 特定の通信のフ レームが、 チーム内の異な る イ ン タ フ ェ ースで送信 され、 受
信さ れる可能性があ り ます。 これは、
Marvell がサポー ト するすべてのタ イ プのチーム
化にあてはま り ます。 し たがっ て、 同じ チーム内のポー ト に接続するスイ ッ チの間では、
相互接続リ ン ク を提供する必要があ り ます。
相互接続を使用し ない構成では、 Blue から Gray への ICMP リクエストは、 82:83
ポー ト から Gray のポー ト 5E:CA に送信されます。 ただ し、 Top Switch は Gray の
5E:C9
ポー ト とは連携でき ないため、 リ ク エス ト を送信でき ません。 Gray が Blue に
ping
の送信を試行する場合に も、 同 じ よ う な問題が発生し ます。 ICMP リクエストが
5E:C9
から Blue 82:82 に送信されますが、 到達できません。 Top Switch は、 CAM
テーブル内に 82:82 エン ト リを持っていません。 なぜなら、 2 つのス イ ッ チの間に相互
接続し ていないから です。 ただ し 、
ping は Red と Blue の間、 Red と Gray の間では
送受信さ れます。