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11–Marvell チーム化サービス
チーム化の仕組み
165 BC0054508-04 M
インバウンド IP データ グラムが到着する と、 IP データ グラムのソース IP アドレスを
ハッシュするこ とによって適切なインバウン ド
フロー ヘッ ド エ ン ト リが検索 されます。
選択し たエン ト リ に格納 されている
2 つの統計カウンタも更新されます。 これらのカウ
ンタは、 ロード
バランシング エンジンによってアウトバウンド カウンタと同じ方法で
定期的に使用 され、 フ ローが物理アダプ タ に再割 り 当て さ れます。
インバウンド コード パスでは、 インバウン ド フロー ヘッ ド ハッシュ テーブルが同期
アクセスを許可するようにも設計されています。インバウンド
フロー エン ト リのリンク
リストは、 ARP パケ ッ ト の処理時と 定期的な ロー ド バラ ン シング時にのみ参照 されま
す。 インバウン ド
フロー エン ト リへのパケ ッ ト 単位の参照はあ り ません。 リ ン ク リ ス ト
が紐付け られていない場合で も、
ARP 以外の各パケ ッ ト を処理するオーバーヘ ッ ド は常
に一定です。 ただ し、 イ ンバウン ド と アウ ト バウン ド両方の
ARP パケ ッ ト の処理は、
対応するリンクリスト内のリンク数に依存します。
インバウンド 処理パスでは、 ブ ロー ド キャ ス ト パケ ッ ト が他の物理アダプ タ から システ
ムを通じてループバックすることを防ぐために、 フ ィルタも採用されています。
プロトコルサポート
ARP
および IP/TCP/UDP フローは、 ロード バランシングに対応します。 パケッ トが、
ICMP や IGMP などの IP プ ロ ト コルのみの場合、 特定の IP アドレスへのすべてのデー
タ フ ローが同 じ 物理アダ プ タ ーを通じ て送信 さ れます。 パケ ッ ト がレ イヤ
4 プロト コル
に
TCP または UDP を使用 し ている場合は、 ポー ト 番号がハ ッ シ ュ アルゴ リ ズムに追
加されるため、
2 つの異なるレ イヤ 4 フローが 2 つの異なる物理アダプターを通じ て同
じ
IP アドレスに送信されます。
たとえば、 クライアントの IP アドレスが 10.0.0.1 であると します。 ハッシュには IP
ア ド レスのみ使用さ れるため、 すべての IGMP および ICMP ト ラ フ ィ ッ クが同 じ物理
アダプ タ に送信さ れます。 フ ローは次のよ う にな り ます。
IGMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
ICMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
サーバーが、 同じ
10.0.0.1 アドレスに TCP および UDP フ ロー も送信する場合、 これ
らは
IGMP および ICMP と同じ物理アダプタ上にあっても、 ICMP および IGMP とは
まったく異なる物理アダプタ上にあってもかまいません。 スト リームは次のようになり
ます。
IGMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
ICMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
TCP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
UDP ------> PhysAdatper1 ------> 10.0.0.1
または、 ス ト リームは次のよ うになります。
IGMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
ICMP ------> PhysAdapter1 ------> 10.0.0.1
TCP ------> PhysAdapter2 ------> 10.0.0.1