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11–Marvell チーム化サービス
チーム化の仕組み
164 BC0054508-04 M
アウトバウンドトラフィックフロー
Marvell
中間 ド ラ イバは、 すべてのチーム化モー ド のアウ ト バウン ド ト ラ フ ィ ッ ク フ
ローを管理します。 アウトバウンド
ト ラ フ ィ ッ ク の場合、 すべてのパケ ッ ト は最初に フ
ローに分類 され、 選択 された物理アダプ タ に配分 されて伝送 されます。 フ ロー分類では、
既知のプロ ト コル
フ ィ ール ド に対 し て効率的なハ ッ シ ュ計算が行われます。 結果のハ ッ
シュ値を使用して、 アウ トバウン ド フローハッシュテーブルにインデッ クスが作成され
ます。 選択し たアウ ト バウン ド フ ローハ ッ シ ュ エン ト リ には、 このフ ローの伝送を行 う
選択済みの物理アダプ タ ーのイ ンデ ッ ク スが含まれています。 パケ ッ ト のソ ース
MAC
ア ド レ スは、 選択 し た物理アダプ タ の MAC アドレスに変更されます。 変更されたパ
ケッ トは、 選択した物理アダプタに渡されて伝送されます。
アウ トバウン ド TCP および UDP パケ ッ ト は、 レ イ ヤ 3 およびレイヤ 4 ヘッダ情報を
使用し て分類されます。 このスキームによ り、
HTTP や FTP などの well-known ポー
ト を使用 し た一般的な イ ン タ ーネ ッ ト
プロト コル サービスの負荷分散が向上し ます。 こ
のため
QLASP は、 パケ ッ ト ご と ではな く TCP セッション単位で負荷バランシングを
実行し ます。
アウ トバウン ド フロー ハッシュ エ ン ト リ では、 分類後に統計カウン タ も更新 されます。
ロードバランシング
エンジンは、 これらのカウンタを使用して、 チーム化されたポート
間に フ ローを定期的に配分し ます。 アウ ト バウン ド
コード パスは、 アウ ト バウン ド フ
ロー
ハッシュ テーブルへの複数の同時ア ク セスが許可さ れる最善の同時性を実現する よ
うに設計されています。
TCP/IP
以外のプロ ト コルでは、 最初の物理アダプ タが常にアウ ト バウン ド パケ ッ ト に
対して選択されます。 例外は、 インバウンドのロード
バランシングを実現するために別
の方法で処理 さ れる
Address Resolution Protocol (ARP)です。
インバウンド
トラフィック フロー(SLB のみ)
Marvell
中間 ド ラ イバは、 SLB チーム化モードのインバウン ド ト ラ フ ィ ッ ク フローを管
理します。 アウトバウンドのロード
バランシングとは異なり、 インバウンドのロード バ
ランシングは、 ロード
バランシングされたサーバーと同じサブネッ ト内にある IP アド
レ スにのみ適用で き ます。 イ ンバウン ド の負荷バラ ン シ ングでは、 ア ド レ ス解決プ ロ ト
コル (
RFC0826) に固有の特性を利用 し ます。 各 IP ホス ト は独自の ARP キャ ッシュ
を使用して、
IP デー タグラムを イーサネ ッ ト フ レームにカ プセル化し ます。 QLASP は
ARP
応答を慎重に操作 し、 イ ンバウン ド IP パケ ッ ト を目的の物理アダプ タ ーに送信す
るよう各
IP ホス トに指示します。 このため、 インバウン ドのロード バランシングはイ
ンバウン ド
フ ローの統計履歴に基づいた事前計画スキームです。 ク ラ イ ア ン ト からサー
バーへの新規接続は、 常にプ ラ イ マ リ 物理アダプ タ 上で行われます (オペレーテ ィ ング
システム プロ ト コル スタックによって生成された ARP 応答は常に論理 IP アドレスを
プライマリ物理アダプタの
MAC ア ド レ スに関連付ける ため)。
アウトバウン ドの場合と同様に、 インバウン ド フロー ヘッド ハッシュ テーブルがあり
ます。 このテーブル内の各エ ン ト リ には、 単一 リ ン クの リ ス ト があ り 、 各 リ ン ク (イ ン
バウン ド
フロー エント リ) は同じサブネッ ト内にある IP ホス ト を表します。