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11–Marvell チーム化サービス
要旨
153 BC0054508-04 M
伝送の負荷バラ ン シングは、 発信元および宛先の IP アドレスと TCP/UDP ポー ト 番号
を使用し てハ ッ シ ュ テーブルを作成する こ と によ り 実現さ れます。 発信元および宛先の
IP
アドレスと TCP/UDP ポー ト 番号の組み合わせが同じ場合には、 通常同 じハ ッ シ ュ
イ ンデ ッ ク スが作成 されるため、 チーム内の同じ ポー ト を指 し示す こ と にな り ます。 特
定のソ ケ ッ ト のすべてのフ レームを搬送する よ う にポー ト が選択さ れている場合、 チー
ム
MAC ア ド レスではな く 、 物理アダプ タ ーの一意の MAC アドレスがフレームに含め
られます。 これを含める必要があるのは、
IEEE 802.3 規格に準拠するためです。 2 つ
のアダプターで同じ
MAC ア ド レスを使用し て伝送した場合、 スイ ッ チで処理できない
MAC
ア ド レ スの重複状態が発生し ます。
受信のロー ド バランシングは、 各クライアン トのユニキャス ト アドレスを ARP 要求の
宛先ア ド レ ス と し て使用 し て (
Directed ARP と も呼ばれる)、 ク ラ イ アン ト 別に無償
ARP
を送信する こ と によ り 、 中間 ド ラ イバで実現さ れます。 この手法はク ラ イ ア ン ト 負
荷バラ ン シ ング と見な され、 ト ラ フ ィ ッ ク負荷バラ ンシ ング とは見な されません。 中間
ドライバは、
SLB チーム内の物理アダプ ター間で深刻な負荷イ ンバランスを検出する
と 、 受信フ レームを再分配するために
G-ARP を生成します。 中間ド ライバ (QLASP)
は
ARP 要求に応答しません。 ソフ トウェアプロ ト コルスタ ックが、 要求された ARP
応答を提供する だけです。 受信の負荷バラ ン シングが、 チームイ ン タ フ ェ ースでシステ
ムに接続 し ている ク ラ イ ア ン ト の数 と相関関係にある こ と を、 理解する こ と が重要です。
SLB
の受信のロー ド バラ ンシ ングは、 チーム内の物理ポー ト 全体で ク ラ イ アン ト マシ
ンの受信ト ラ フ ィ ッ クのロード
バランスを行おう と します。 修正された G-ARP を使用
して、送信者の物理ア ド レス と プロ ト コルア ド レスに含まれるチーム
IP ア ド レスの別の
MAC
アドレスを通知します。 G-ARP は、 対象の物理ア ド レ ス と プ ロ ト コルア ド レスの
それぞれに、 ク ラ イアン ト マシンの
MAC アドレスと IP アドレスを使用するユニキャス
トです。 このアクションにより、 対象クライアントはその
ARP キャ ッシュを、 チーム
IP
ア ド レ スへの新し い MAC アドレスマップで更新します。 G-ARP はブロー ド キャス
トではありません。 なぜなら、 すべてのクライアントが同じポートにそのトラフィック
を送信するこ とになるからです。 結果と して、 クライアン ト
ロード バランシングで得ら
れる利点はな く な り 、 フ レーム配信の順序が狂 う 可能性があ り ます。 この受信の負荷バ
ラ ン シングのスキームは、 すべてのク ラ イ ア ン ト と チーム化 さ れたシス テムが同 じ サブ
ネッ トまたはブロードキャスト ドメインにある限り作用します。
ク ラ イ ア ン ト と シス テムが別のサブネ ッ ト にあ り 、 受信 ト ラ フ ィ ッ クがルー タ ーを越え
なければな ら ない場合、 システムに向か う 受信 ト ラ フ ィ ッ クはロー ド
バランスされませ
ん。 中間ド ラ イバで
IP フ ローを搬送する よ う 選択 された物理アダプ タ は、 すべての ト ラ
フィックを搬送します。ルーターはチーム
IP アドレスにフレームを送信するときに、
ARP 要求を ブ ロー ド キ ャ ス ト し ます (ARP キ ャ ッ シ ュ にない場合)。 サーバー ソ フ ト
ウェアスタックはチーム
MAC アドレスを使用して ARP 応答を生成し ますが、 中間 ド
ライバがその
ARP 応答を修正 し て特定の物理アダプ タ ーに送信し 、 そのセ ッ シ ョ ンの
フローを確立します。
メモ
ARP は IPv6 の機能ではないため、 IPv6 アドレスを指定されたトラフィックは、
SLB によ っ て負荷バラ ン シングが行われます。