Deployment Guide
Table Of Contents
負荷分散
トピック:
• 負荷分散ポリシー
• Linux での負荷バランスポリシーの設定
• VMware での負荷バランスポリシーの設定
負荷分散ポリシー
マルチパスドライバは、特定の RAID コントローラモジュール経由の仮想ディスクへの I/O パスを選択します。処理する新たな I/O
をマルチパスドライバが受信すると、ドライバは、仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけ
ようとします。仮想ディスクを所有する現在の RAID コントローラモジュールへのパスを見つけられない場合、マルチパスドライバ
は、仮想ディスクの所有権を 2 番目の RAID コントローラモジュールへ移行させます。仮想ディクスを所有する RAID コントローラ
モジュールへのパスが複数ある場合は、負荷分散ポリシーを選択して、どのパスが I/O をプロセスするかを決定することができま
す。複数の負荷分散ポリシー設定用オプションにより、混在ホストインタフェースの設定時における I/O パフォーマンスの最適化が
可能になります。
メモ: 負荷分散ポリシーについての詳細は、お使いのオペレーティングシステムのマニュアルとアップデートを参照してくださ
い。
次の負荷分散ポリシーのいずれか 1 つを選択して、I/O パフォーマンスを最適化します。
• ラウンドロビン
• 最小キュー深度
• 最小パス荷重(Microsoft Windows オペレーティングシステムのみ)
サブセット付きラウンドロビン
サブセット付きラウンドロビンの I/O 負荷分散ポリシーは、仮想ディスクを所有する RAID コントローラモジュールへの各使用可能
な各データパスに、I/O 要求を順番にルーティングします。このポリシーは、I/O アクティビティにおいて、仮想ディスクを所有す
る RAID コントローラモジュールへのすべてのパスを同等に扱います。セカンダリ RAID コントローラモジューへのパスは所有権が
変更されるまで無視されます。ラウンドロビンポリシーの基本的な前提は、データパスが同等であることです。混在ホストがサポ
ートされることから、データパスの帯域幅またはデータ転送速度が異なる場合があります。
最小キュー深度
最小キュー深度ポリシーは、最小 I/O、または最小要求ポリシーとも呼ばれています。このポリシーは、次の I/O 要求をキューに入
っている未処理の I/O 要求が最も少ないデータパスにルーティングします。このポリシーでは、I/O 要求は単にキュー内のコマンド
となります。コマンドの種類、またはそのコマンドに関連付けられているブロックの数は考慮されません。
最小キュー深度ポリシーでは、大型のブロック要求と小型のブロック要求が同等に扱われます。選択されるデータパスは、仮想ディ
スクを所有する RAID コントローラモジュールのパスグループに含まれるパスの 1 つです。
最小パス荷重
最小パス荷重ポリシーは、仮想ディスクへのデータパスそれぞれに荷重係数を割り当てます。I/O 要求は、仮想ディスクを所有する
RAID コントローラモジュールへの荷重値が最も低いパスにルーティングされます。同じ荷重値を持つ仮想ディスクへのデータパス
が複数ある場合、サブセット付きラウンドロビンのパス選択ポリシーが同じ荷重値を持つパス間での I/O 要求のルーティングに使
用されます。最小パス荷重負荷分散ポリシーは、Linux オペレーティングシステムではサポートされていません。
6
24 負荷分散