Users Guide
106 テープドライブとライブラリのパフォーマンスに関する考慮事項
www.dell.com | support.dell.com
ドライバおよびファームウェア。
SCSI 
またはファイバーコントローラとテープドライブに
最新のドライバとファームウェアがインストールされていることを常に確認してください。
support.dell.com
から該当する
 Dell PowerVault 
テープ製品用の最新のドライバと
ファームウェアをダウンロードします。
テープドライブとハードドライブを別々のホストバスアダプタ(
HBA
)の別々のコント
ローラ(内蔵または外付け)に取り付けます。
コントローラの性能によっても多少左右さ
れますが、テープドライブの
 HBA 
とハードドライブの
 HBA 
を別々にして最大のスルー
プットを確保しておくことが最善です。オンボードのデュアルモード
 SCSI/RAID 
コント
ローラは、ほとんどが
 1 
つのプロセッサを共有するため、これらのコントローラは
 RAID 
アレイとテープドライブの間で帯域幅を分け合う必要があります。そのため、
1 
つのコント
ローラがハードディスクとテープドライブの間の読み取り
 / 
書き込みを処理するだけでな
く、必要なパリティ情報を計算してハードドライブに書き込んでいます。
RAID 
アレイとパ
リティバイトの詳細については、「ハードウェア
 RAID 
構成に関する考慮事項」を参照して
ください。
ドライブヘッドの汚れ、または古いメディア。
テープドライブヘッドが汚れていたり、メ
ディアが古かったりすると、エラー率が高くなり、その結果、読み取り
 / 
書き込みの速度が
低下する場合があり、ドライブがテープ上のブロックの書き換えや再読み取りを試みるた
びに、パフォーマンスが低下します。読み取り
 / 
書き込みのエラーが一定のしきい値に達す
ると、ドライブは通常、クリーニングを要求します。ドライブヘッドのクリーニングは、
要求時か、または定期的に行うことが重要です。
メディアが古くなったり使いすぎたりすると、不良ブロックが発生する可能性が高くなり
ます。
LTO 
メディアの標準的な寿命は、テープ全体の読み取り
 / 
書き込みで約
 75 
回です。
スピードマッチング。
最近の
 LTO 
ドライブは、ドライブに送り込まれるデータの速度の低
下が、圧縮されていないデータの最大転送速度の約
 2 
分の
 1 
までなら、速度を一致させま
す(スピードマッチング)。データがドライブに送り込まれる速度がスピードマッチングの
下限を下回ると、ドライブは停止して、バッファが満たされるのを待ち、巻き戻し、バッ
ファへの書き込みを試みる必要があります(この動作は「バックヒッチング」と呼ばれて
います)。
たとえば、
Dell PowerVault 110T
(
LTO2 
および
 LTO3
)テープドライブが
 LTO-3 
メディア
に書き込みを行う際には、スピードマッチングの下限は
 30 MB/ 
秒です。ホストサーバーが
データを送り込む速度が
 20 MB/ 
秒なら、ドライブはバッファが満たされるのを待つ間、
「バックヒッチ」します。この場合、有効なスループットは
 20 MB/ 
秒未満の値となります
(おそらく、
15 MB/ 
秒に近い値)。










