Users Guide

機能 23
フォールトトレランス PERC S100 アダプタと PERC S300 アダプタでは、物理ディス
クで障害が発生したときにデータが失われるのを防ぐために、
次のフォールトトレランス機能を使用できます。
物理ディスクの障害検出(自動)
ホットスペアを使用した仮想ディスクのリビルド(この機能用
にホットスペアが設定されている場合は自動)
パリティの生成とチェック(
RAID 5
のみ)
システムを再起動せずに物理ディスクを手動で交換するホット
スワップ(ホットスワップが可能なバックプレーンを持つシス
テムの場合のみ)
RAID 1(ミラー)の片側で障害が発生した場合、ミラーのもう
一方の側の物理ディスクを使用してデータをリビルドできます。
RAID 5 1 台の物理ディスクが故障した場合、パリティデー
タは残りの物理ディスク上に存在します。このデータを使用し
て、ホットスペアとして設定された新しい交換用の物理ディス
クにデータを復元できます。
RAID 10 の場合、1 台の物理ディスクが故障しても、仮想ディ
スクの機能は失われず、故障していないミラーリングされた物
理ディスクからデータが読み取られます。ミラーリングのセッ
トごとに
1 台のディスクが故障したとしても、その故障の仕方
によっては機能が維持されます。
ミラーリビルディング 壊れたミラーは、新しい物理ディスクを挿入し、その物理ディ
スクをホットスペアに指定した後にリビルドできます。システ
ムを再起動する必要はありません。
オンライン容量拡張
OCE
OCE とは、既存の仮想ディスクに対してストレージ容量の追加
を可能にするプロセスです。ほとんどの場合、追加のストレー
ジ容量は、システムをオフラインにしなくても追加できます。
しかし、新たな物理ディスクを追加しなければならない場合、
そのシステムがホットスワップに対応していなければ、システ
ムの電源を切る必要があります。
OCE では、未使用のストレージを仮想ディスクに統合すること
で、仮想ディスクの総ストレージ容量を増やすことができます。
物理ディスクが追加される間(システムがホットスワップに対
応している場合)、および仮想ディスク上のデータが再分配され
ている間、データにアクセスできます。
ボリュームと RAID 1 の場合、OCE は、すでに仮想ディスクに
含まれている物理ディスクの空き領域を使用することで、仮想
ディスクを拡張します。
RAID 0RAID 5、および RAID 10
場合、物理ディスクを仮想ディスクに追加することで、追加の
容量が得られます。
3-1. PERC S100 コントローラおよび PERC S300 コントローラの機能 (続き)
RAID コントローラ機能 説明