Users Guide
仮想ディスク
PERC S150 に接続された物理ディスクの論理的なグループ化は、仮想ディスク最大数 30 を超えることなく、同じ RAID レベルの仮
想ディスクを複数作成することを可能にします。
PERC S150 コントローラでは次のことが可能です。
● S150 コントローラ上での異なる RAID レベルの仮想ディスクの作成。
メモ: 同じ物理ディスク内で、RAID レベルを混在させないようにしてください。
● アプリケーションごとに特性の異なるさまざまな仮想ディスクの構築。
● NVMe PCIe SSD 2.5 インチ SFF および NVMe PCIe SSD アダプタの混在状態からの仮想ディスクの作成。
PERC S150 コントローラでは、次が許可されません。
● 異なる種類の物理ディスクから仮想ディスクを作成する場合。例えば、RAID 10 仮想ディスクは、2 台の SATA HDD 物理ディス
クと SATA SSD 物理ディスクからは作成できません。すべての物理ディスクは、同じドライブ タイプ(HDD/SSD/NVMe PCIe
SSD)である必要があります。
● 物理ディスクが仮想ディスクの物理ディスクとタイプが異なる場合、その物理ディスクを専用ホット スペアとして選択するこ
と。
仮想ディスクとは、コントローラが 1 つまたは複数の物理ディスクを使用して作成する、データ ストレージのことを指します。
メモ: 仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成することができ、オペレーティング システムは、1 台のディスクと見なしま
す。
仮想ディスクの容量は、いずれの RAID レベルでもオンラインで拡張でき、オペレーティング システムを再起動する必要はありま
せん。
メモ: 起動 VD が異なる SATA コントローラーに存在する場合、Windows ハードウェア品質ラボのテスト(WHQL)が実行され、
DF-前後の I/O を伴う再インストール(信頼性)は、2 台の SATA コントローラーがあるサーバーで失敗します。
トピック:
• 仮想ディスクの機能
• ディスクの初期化
• バックグラウンドアレイスキャン
• チェックポイント
• 仮想ディスクのキャッシュポリシー
• 仮想ディスクの移行
• 仮想ディスク容量の拡張
仮想ディスクの機能
SATA SSD の TRIM
TRIM コマンドを使用すると、オペレーティングシステムで使用されていないとみなされる 1 つのデータブロックを SATA SSD から
削除することができます。TRIM で、サポートされているオペレーティング システムの増幅書き込み問題を解決します。オペレーテ
ィング システムがファイルを削除すると、ファイルはファイル システム内で削除用にマークされていますが、ディスク上のコンテ
ンツは実際には削除されません。その結果、SSD は、以前使用されていた論理ブロック アドレス(LBA)ファイルが消去可能であ
ることを認識しません。TRIM の導入によりファイルが削除されると、オペレーティング システムは、TRIM コマンドを送信しま
す。同時に有効なデータが含まれていない LBA を送信します。
メモ: TRIM 機能は、パススルー SSD でのみサポートされています。
メモ: この TRIM 機能は、NVMe PCIe SSD ではサポートされていません。
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