Users Guide
ミラーの再構築
RAID ミラー設定は、新しい物理ディスクが挿入され、その物理ディスクをホットスペアに指定した後に再構築できます。
メモ: システムを再起動する必要はありません。
フォールトトレランス
PERC S150 では、次のフォールト トレランス機能を使用できます。
● 物理ディスクの障害検出(自動)
● ホットスペアを使用した仮想ディスクの再構築(この機能用にホットスペアが設定されている場合は自動)
● パリティの生成とチェック(RAID 5 のみ)。
● システムを再起動せずに物理ディスクを手動で交換するホットスワップ(ホットスワップが可能なバックプレーンを持つシステ
ムの場合のみ)
RAID 1(ミラー)の片側で障害が発生した場合、ミラーのもう一方の側の物理ディスクを使用してデータを再構築できます。
RAID 5 の 1 台の物理ディスクが故障した場合、パリティ データは残りの物理ディスク上に存在します。このデータを使用して、ホ
ット スペアとして設定された新しい交換用の物理ディスクにデータを復元できます。
RAID 10 の物理ディスクが故障した場合、仮想ディスクは機能し続け、残りのミラーリングされた物理ディスクからデータが読み取
られます。各ミラーセット内で単一のディスク障害が発生した場合、その故障の内容によっては機能が維持されます。
自己監視および報告テクノロジー
Self Monitoring and Reporting Technology(SMART)機能はすべてのモーター、ヘッド、および物理ディスクのエレクトロニクスの
特定の物理アスペクトを監視し、予測可能な物理ディスク障害を検出します。SMART 対応の物理ディスクのデータをモニタし、値
の変化を識別して、値が限界値の範囲内かどうかを判断できます。多くの機械的および電気的な不具合では、不具合が発生する前
にパフォーマンスの劣化が見られます。
SMART 検出の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合には、ベアリングの不具合、読み書きヘッドの故
障、スピンアップ レートの変化など、関係する要因が多数あります。また、シーク エラー レートや大量の不良セクターなど、読み
取り/書き込み面の不良に関連する要因もあります。
メモ: SCSI インターフェイスの仕様に関する詳細については「t10.org」を、SATA インターフェイスの仕様に関する詳細について
は「t13.org」を参照してください。
ネイティブ コマンド キューイング
ネイティブ コマンド キューイング(NCQ)とは、SATA 物理ディスクによって使用されるコマンド プロトコルで、S150 コントロ
ーラにサポートされています。NCQ を使用すると、ホストが複数の I/O リクエストを 1 つのディスクに同時に提供することができ
ます。ディスクは、パフォーマンスを最適にするためのコマンド処理順序を決定します。
NVMe PCIe SSD のサポート
S150 は、NVMe PCIe SSD 2.5 インチ スモール フォーム ファクター(SFF)および NVMe PCIe SSD アダプターを含む、NVMe PCIe
SSD をサポートします。
S150 は、RAID 構成で NVMe PCIe SSD 2.5 インチ SFF および NVMe PCIe SSD アダプターをサポートします。NVMe PCIe SSD は、
ボリューム、RAID 非対応、RAID 0、RAID 1、RAID 5、および RAID 10 をサポートします。S150 は、RAID 非対応 NVMe ドライブを
Dell EMC OpenManage コンソールから削除するための Prepare to remove 機能もサポートしています。
UEFI HII モードでは、デバイスの設定ページで NVMe PCIe SSD オプションを使用して、NVMe の物理ディスクのプロパティを表示
し、点滅/点滅解除の操作を実行できます。
メモ: NVMe ドライブをサポートするために推奨される最小バージョンを次に示します。
12 物理ディスク