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72 用語集
冗長仮想ディスク — 物理ディスク上に、障害の発生した物理ディスクの再構
築に使用できる冗長データを持つ仮想ディスク。仮想ディスクでは、複数の物理
ディスクにまたがるディスクストライプ、または冗長性を実現するディスクミ
ラーリングもしくはパリティを使用できます。後者では、物理ディスクに障害が
発生した場合にもデータが保護されます。
冗長性 — 障害やエラーに対処する目的で、1 つの機能を実行するのに複数の
交換可能なコンポーネントを用意することです。ハードウェア冗長性の一般的な
形式には、ディスクミラーリング、パリティディスクまたは分散パリティの実装
があります。
ストライピング — ディスクストライピングでは、仮想ディスク内のすべての
物理ディスクにまたがってデータが書き込まれます。各ストライプは、連続パ
ターンを使用して、固定サイズのユニットで仮想ディスク内の各物理ディスクに
マッピングされる連続した仮想ディスクデータのアドレスで構成されています。
たとえば、仮想ディスクに 5 台の物理ディスクが含まれている場合、ストライ
プは、どの物理ディスクにも一度だけアクセスして、物理ディスク 1 ~ 5 にデー
タを書き込みます。ストライプに使用される物理ディスク内のスペースは、各
ディスクとも同じです。物理ディスク上のストライプの部分が、ストライプエレ
メントです。ストライピングは、それだけでは冗長性を実
現できません。ストラ
イピングとパリティを組み合わせることでデータの冗長性が実現されます。
ストレージアレイ — ストレージ管理ソフトウェアで全体が管理されるスト
レージエンティティ。ストレージアレイは、物理コンポーネント(ドライブ、コ
ントローラ、ファン、および電源装置)および論理コンポーネント(仮想ディス
クなど)の 集合体で構成されます。ストレージアレイは、複数の物理エンクロー
ジャにわたってスパンすることができます。
スパニング — 基本的な RAID タイプ、または単一の RAID タイプの複数の組
み合わせからネストされた RAID レベル(RAID 10 など)を構成する方法。たと
えば、RAID 10 は複数の RAID 1 アレイの組み合わせで構成され、各 RAID 1 の
組み合わせがスパンと見なされます。データは、RAID 1 スパンにまたがってス
トライプされ(RAID 0)、RAID 10 仮想ディスクが作成されます。通常、スパニ
ングは、これらのネストされた RAID レベルを参照する場合に使用されます。
スペア — 物理ディスクに障害が発生した場合に代わりに使用できる物理ディ
スクです。
整合性チェック — 冗長 RAID レベルが設定された仮想ディスク内のすべての
ストライプが一貫していて、エ
ラーが発生した場合に自動的に修正が行われるこ
とを確認する操作。RAID 5 のアレイでは、整合性チェックによって各ストライ
プについて正しいパリティデータが確認されます。RAID 1 および 10 のアレイ
の場合は、この操作によって各ストライプについて正しいミラーデータが確認さ
れます。
チャネル — ポイントツーポイントでデータを転送するリンク。