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用語集 71
キャッシュ — 最近アクセスしたデータが格納されている高速メモリです。
キャッシュを使うことで、再度同じデータにアクセスする時の反応が速くなりま
す。プロセッサからのメモリアクセスに使用される場合が最も多いですが、ネッ
トワーク経由でアクセスできるデータのコピーを格納しておくことにも使用で
きます。メインメモリ との間でデータの読み書きが行われると、そのコピーも
関連するメインメモリアドレスと共にキャッシュメモリに保存されます。キャッ
シュメモリソフトウェアは、要求されたデータがすでにキャッシュメモリ内に格
納されているかどうかを確認するために、それ以降の読み取りのアドレスを監視
します。データがキャッシュメモリに既に存在する場合(「キャッシュヒット」
と言います)、キャッシュメモリからの読み取りがただちに実行され、メインメ
モリの読み取りは中止されます(または読み取りが開始されません)。データが
キャッシュされていなかった場合(「キャッシュミス」と言います)は、メイン
メモリから取り出され、キャッシュメモリに保存されます。
キャッシング — 総合的な読み書きのパフォーマンスを高速化するために、高
速メモリバッファ(キャッシュ と呼ばれます)を活用するプロセスです。この
キャッシュには、ディスクサブシステムよりも高速でアクセスできます。読み取
りのパフォ
ーマンスを改善するために、キャッシュには通常、直近にアクセスし
たデータと隣接するディスクセクターからのデータが含まれています。書き込み
のパフォーマンスを改善するために、キャッシュのライトバック有効化ポリシー
に従ってデータがキャッシュに一時的に格納される場合があります。詳細につい
ては、ライトバックの有効化に関する説明を参照してください。
グローバルに一意の識別子(GUID:G
LOBALLY UNIQUE IDENTIFIER)—
ソフトウェアアプリケーションで使用される固有の参照番号の識別子。
交換用ディスク — 仮想ディスク内で障害の発生した物理ディスクに代わる、
物理ディスク。
再構築 — 物理ディスクに障害が発生した後に、冗長仮想ディスク(RAID レベ
ル 1、5、および 10)内の交換用ディスクに全データを再生成すること。通常、
ディスクの再構築は、対象となる仮想ディスクの通常の動作を妨げずに行われま
すが、ディスクサブシステムでパフォーマンスがやや低下する場合もあります。
障害の発生した物理ディスク — 機能しなくなった、常に異常に機能する、ま
たはアクセスできない物理ディスクです。
初期化 — 仮想ディスクのデータフィールドにゼロを書き込む処理。フォールト
トレラント RAID レベルでは、仮想ディスクを Ready(準備完了)状態にするた
めに対応するパリティを生成する処理のことです。初期化によってパリティ情報
が生成され、仮想ディスクが冗長化されます。仮想ディスクは、初期化を実行し
なくても機能しますが、初期化を実行して初めて本当の意味で冗長
化されます。