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概要 19
ディスクミラーリング
ミラーリング(
RAID 1
で使用)では、
1
台のディスクに書き込まれるデータが同
時に別のディスクにも書き込まれます。あるディスクに障害が発生しても、別の
ディスクを使用してシステムの動作を続行し、障害の発生した物理ディスクをリ
ビルドできます。ディスクミラーリングの主な利点は、
100
パーセントのデータ
冗長性を提供することです。ディスクの中身が
2
台目のディスクに完全に書き込
まれるため、
1
台のディスクに障害が発生しても問題とはなりません。両方の
ディスクに常に同じデータが格納されているからです。どちらの物理ディスクも
動作可能な物理ディスクとして機能します。ディスクミラーリングは
100
パー
セントの冗長性を実現しますが、システム内の各物理ディスクを複製しなければ
ならないため、高価になります。
ディスクミラーリングの一例を
図
2-2
に示します。
メモ:ミラーリングされた物理ディスクは、読み取りの負荷分散により、読み取り
のパフォーマンスを高めることができます。
メモ:PERC S300 コントローラは、物理ディスク(SAS および SATA)のみをサ
ポートします。
SSD デバイスは PERC S300 コントローラには移行できません。
図 2-2. ディスクミラーリング(RAID 1)の例
スパニングを使用する RAID レベル
スパニングは、よリ単純な RAID レベルの複数のセットから RAID レベル 10
が構築される方法を表す用語です。たとえば、RAID 10 は、RAID 1 ディスク
アレイの複数のセットで構成され、
RAID 1 の各セットが 1 つのスパンと見な
されます。データは、(
RAID 0 と同様に)RAID 1 のスパンにまたがってスト
ライピングされ、
RAID 10 の仮想ディスクが作成されます。
ストライプエレメント
1
ストライプエレメント
2
ストライプエレメント
3
ストライプエレメント
1
の複製
ストライプエレメント
2
の複製
ストライプエレメント
3
の複製
ストライプエレメント
4
ストライプエレメント
4
の複製