Users Guide
106 用語集
ディスクの移行 — 物理ディスクを取り外し、新しいコントローラに取り付けることに
よって、仮想ディスクまたはホットスペアを別のコントローラに移動すること。
ディスクのローミング — ディスクをコントローラの 1 つのスロットから別のスロットに
移動すること。
バックグラウンド初期化 — バックグラウンド初期化は、物理ディスク上のメディアエ
ラーを検出するための自動チェックです。これにより、ストライプされるデータセグメン
トが仮想ディスク内のすべての物理ディスク上で必ず同じになります。バックグラウンド
初期化と整合性チェックの違いは、バックグラウンド初期化の場合は新しい仮想ディスク
に対して自動的に実行されることです。この動作は、ディスクの作成後に自動的に開始さ
れます。
パーティション — オペレーティングシステムが認識可能な物理ディスクまたは仮想ディ
スク上にある連続するストレージセグメントの論理構造。
パリティ — ストレージ(RAM またはディスク)または送信におけるエラーを明らかに
するために、
1 バイトまたは 1 ワードに追加されるエキストラビット。パリティは、複
数の親データセットから冗長データセットを生成するために使用されます。冗長データを
使用して、いずれかの親データセットを再構築できますが、
パリティデータは、親データ
セットの完全な複製ではありません。
RAID では、この方法はすべての物理ディスク、ま
たは仮想ディスク内のすべての物理ディスクにわたるストライプエレメントに適用されま
す。パリティは、専用パリティ(
2 台以上の物理ディスクのデータのパリティが追加の物
理ディスクに保存されている)と分散パリティ(パリティデータはシステム内のすべての
物理ディスクに分散されている)で構成されています。あるディスクに障害が発生して
も、残りのディスク上の対応するデータのパリティからディスクを再構築できます。
非冗長仮想ディスク — 障害の発生した物理ディスクの再構築に使用できる冗長データが
物理ディスク上に格納されていない仮想ディスクです。
RAID 0 の仮想ディスクは、複数
の物理ディスクにまたがってストライプされたデータで構成されており、ディスクミラー
リングやパリティによって冗長性が提供されていません。この構成では高いデータスルー
プットが実現する一方で、物理ディスクに障害が発生した場合にデータが保護されま
せん。
非 RAID 構成 — 非 RAID データは、交換用物理ディスク上にすでに存在しているデータ
です。非
RAID 物理ディスクを初期化しないで、PERC S100 コントローラまたは PERC
S300
コントローラで使用することはできません。
ファームウェア — ROM(read-only memory)または PROM(Programmable
ROM
)に格納されたソフトウェア。多くの場合、最初にシステムの電源が投入された時
のシステムの動作はファームウェアが担います。その典型例は、システム内のモニタープ
ログラムです。モニタープログラムは、ディスクまたはネットワークから
OS 全体をロー
ドし、次に
OS に制御を渡します。
フォールトトレランス — フォールトトレランスは、仮想ディスク内の物理ディスクで単
一のドライブ障害が発生しても、データの整合性まおよび処理機能を損うことのない、
ディスクサブシステムの機能です。
PERC S100 コントローラおよび PERC S300 コント
ローラは、
RAID レベル 1、5 および 10 の冗長仮想ディスクによってこのサポートを提
供します。
. フォールトトレランスは、ドライブの障害発生時にシステムを利用可能な状
態に保つため、システムの可用性と関連の深い機能です。ディスクに障害が生じた場合、
PERC S100 コントローラおよび PERC S300 コントローラがホットスペアディスクおよ
び自動再構築機能をサポートします。