Users Guide
用語集 105
障害の発生した物理ディスク — 機能しなくなった、常に異常に機能する、またはアクセ
スできない物理ディスク。
冗長仮想ディスク — 物理ディスク上に、障害の発生した物理ディスクの再構築に使用で
きる冗長データを持つ仮想ディスク。仮想ディスクでは、複数の物理ディスクにまたがる
ディスクストライプ、または冗長性を実現するディスクミラーリングもしくはパリティ
を使用できます。後者では、物理ディスクに障害が発生した場合にもデータが保護され
ます。
冗長性 — 障害やエラーに対処する目的で、1 つの機能を実行するのに複数の交換可能な
コンポーネントを用意すること。ハードウェア冗長性の一般的な形式には、ディスクミ
ラーリング、パリティディスクまたは分散パリティの実装があります。
ストライピング — ディスクストライピングでは、仮想ディスク内のすべての物理ディス
クにまたがってデータが書き込まれます。各ストライプは、連続パターンを使用して、固
定サイズのユニットで仮想ディスク内の各物理ディスクにマッピングされる連続した仮想
ディスクデータのアドレスで構成されています。たとえば、仮想ディスクに
5 台の物理
ディスクが含まれている場合、ストライプは、どの物理ディスクにも一度だけアクセスし
て、物理ディスク
1 ~ 5 にデータを書き込みます。ストライプに使用される物理ディス
ク内のスペースは、各ディスクとも同じです。物理ディスク上のストライプの部分が、ス
トライプエレメントです。
ストライピングは、それだけでは冗長性を実現できません。
ストライピングとパリティを組み合わせることでデータの冗長性が実現されます。
ストレージアレイ — ストレージ管理ソフトウェアで全体が管理されるストレージエン
ティティ。ストレージアレイは、物理コンポーネント(ドライブ、コントローラ、ファン、
および電源装置)および論理コンポーネント(仮想ディスクなど)の集合体で構成されま
す。ストレージアレイは、複数の物理エンクロージャにわたってスパンすることができ
ます。
スパニング — 基本的な RAID タイプ、または単一の RAID タイプの複数の組み合わせか
らネストされた
RAID レベル(RAID 10 など)を構成する方法。たとえば、RAID 10 は
複数の
RAID 1 アレイの組み合わせで構成され、各 RAID 1 の組み合わせがスパンと見な
されます。データは、
RAID 1 スパンにまたがってストライプされ(RAID 0)、RAID 10
仮想ディスクが作成されます。通常、スパニングは、これらのネストされた RAID レベ
ルを参照する場合に使用されます。
スペア — 物理ディスクに障害が発生した場合に代わりに使用できる物理ディスク。
整合性チェック — 冗長 RAID レベルが設定された仮想ディスク内のすべてのストライプ
が一貫していて、エラーが発生した場合に自動的に修正が行われることを確認する操作。
RAID 5 のアレイでは、整合性チェックによって各ストライプについて正しいパリティ
データが確認されます。
RAID 1 および 10 のアレイの場合は、この操作によって各スト
ライプについて正しいミラーデータが確認されます。
チャネル — ポイントツーポイントでデータを転送するリンク。
ディスク — 不揮発性、ランダムなアドレッシングが可能で、書き換え可能な大容量スト
レージデバイス。回転式の磁気
/ 光学式ストレージデバイスとソリッドステートストレー
ジデバイスの両方、または不揮発性の電気ストレージエレメントが含まれます。
ディスクアレイ — RAID コントローラに接続されている物理ディスクの集合。RAID コ
ントローラは、
1 つまたは複数のチャネル上の物理ディスクを 1 つのアレイにグループ
化することができます。