Users Guide
インスタントセキュア削除
インスタント セキュア削除(ISE)ドライブでは、SED ドライブと同じ暗号化テクノロジーが使用されますが、暗号化キーの保護は
許可されていません。暗号化技術を使用すると、ドライブを流用し、暗号形式消去機能を使用して安全に消去することができま
す。
メモ: ISE ドライブは、盗難からの保護を提供していません。
4 KB セクタのディスクドライブ
PERC 11 コントローラーは 4 KB セクターのディスク ドライブに対応しているため、ストレージ スペースを効率的に利用できます。
4 KB セクターのディスク ドライブに Windows をインストールする前に、「Windows オペレーティング システムのインストール エ
ラー」を参照してください。
メモ: 仮想ディスクでの 512 バイトのネイティブドライブと 512 バイトのエミュレートドライブの混在は許可されますが、512
バイトのドライブと 4 KB のネイティブドライブの混在は許可されません。
メモ: レガシー BIOS ではなく UEFI モードでのみ 4 K がサポートされます。
メモ: 4 K デバイスは、起動デバイスの選択オプションに表示されません。詳細については、「起動サポートの有効化」を参照し
てください。
フォールト トレランス
PERC 11 シリーズでは、次の機能がサポートされています。
● 自己監視および報告テクノロジー(SMART)
● 巡回読み取り
● 物理ディスク障害の検出
● コントローラーのキャッシュ
● バッテリの透過的学習サイクル
次の項では、フォールト トレランスを得るための方法のいくつかを説明します。
SMART 機能
SMART 機能はすべてのモーター、ヘッド、および物理ディスクのエレクトロニクスの特定の物理アスペクトを監視し、予測可能な
物理ディスクの障害を検出します。SMART 対応の物理ディスクのデータをモニタし、値の変化を識別して、値が限界値の範囲内か
どうかを判断できます。多くの機械的および電気的な不具合では、不具合が発生する前にパフォーマンスの劣化が見られます。
SMART 検出の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合には、ベアリングの不具合、読み書きヘッドの故
障、スピンアップ レートの変化など、関係する要因が多数あります。また、シーク エラー レートや大量の不良セクターなど、読み
取り/書き込み面の不良に関連する要因もあります。
メモ: SCSI インターフェイスの仕様に関する詳細は、t10.org を、SATA インターフェイスの仕様に関する詳細は t13.org を参照
してください。
障害の予測による自動メンバー交換
メンバー交換操作は、仮想ディスク内の物理ディスクに SMART の予測障害レポートが存在する場合に発生する可能性があります。
自動交換メンバーは、仮想ディスクの一部である物理ディスク上で最初の SMART 障害が発生したときに開始されます。ターゲット
ディスクは、再構築ディスクとして認定されているホット スペアである必要があります。SMART 障害が発生した物理ディスクは、
交換メンバーが正常に完了した後にのみ故障としてマークされます。これにより、アレイが劣化状態になるのを防ぐことができま
す。
元はホット スペア(再構築で使用したもの)であったソース ディスクを使用し、ターゲット ディスクとして メンバー交換操作用
に新規ディスクを追加および設定してメンバー交換が自動的に実行されると、メンバー交換操作が正常に終了した後でホット スペ
ア ドライブは元のホット スペア状態に戻ります。
PowerEdge RAID コントローラー 11 の機能 23