Users Guide
Snapdump
Snapdump 機能により、ファームウェア障害の原因特定に役立つデバッグ情報が Dell サポート チームに提供されます。ファームウェ
ア障害が発生した場合、ファームウェアは障害発生時のログと情報を収集し、これらは Snapdump と呼ばれる圧縮ファイルに格納
されます。
Snapdump を手動で生成し、追加のデバッグ情報を提供することもできます。生成された Snapdump は、コントローラーのキャッシ
ュ メモリーに保存されます。つまり、電力が喪失した場合、コントローラーはキャッシュ保存メカニズムの一環として Snapdump
のオフロードを行います。デフォルトで Snapdump は 4 回の再起動の間保持され、その後削除されます。
Snapdump の生成、変更、削除の方法、および保存済み Snapdump 設定のダウンロード方法については、www.dell.com/
storagecontrollermanuals にある Dell EMC PowerEdge RAID Controller CLI Reference Guide を参照してください。
仮想ディスクの機能
このセクションには、PERC 11 カードでサポートされている次の仮想ディスク機能についてリスト表示されています。
● 仮想ディスク書き込みキャッシュ ポリシー
● 仮想ディスク読み取りキャッシュ ポリシー
● 仮想ディスクの移行
● 仮想ディスクの初期化
● 仮想ディスクの再構成
● バックグラウンド操作
仮想ディスク書き込みキャッシュ ポリシー
コントローラによるその仮想ディスクへの書き込み処理の方法は、仮想ディスクの書き込みキャッシュポリシーによって決定され
ます。
表 4. 書き込みキャッシュポリシー
特長 説明
ライトバック コントローラーのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時に、コントロー
ラーがデータ転送完了信号をホストに送信します。その後、コントローラは、キャッシュされた
データをストレージデバイスにバックグラウンドで書き込みます。
メモ: 仮想ディスクのキャッシュ設定のデフォルトはライトバック キャッシュです。ライト
バック キャッシュは、シングル ドライブ RAID 0 仮想ディスクにも対応しています。
ライトスルー キャッシュでは、ディスクサブシステムがトランザクションの全データを受信したときに、コン
トローラがデータ転送完了信号をホストシステムに送信します。
メモ: 一部のデータ パターンや構成では、ライトスルー キャッシュ ポリシーの使用でパフォー
マンスが向上します。
メモ: すべての RAID ボリュームは、仮想ディスクの実際の書き込みキャッシュ ポリシーにかかわらず、ライトスルーとしてオ
ペレーティング システム(Windows および Linux)に提示されます。PERC カードは、オペレーティング システムまたはどのア
プリケーションにも依存せずに、キャッシュのデータを管理します。
メモ: 仮想ディスクのキャッシュ設定を表示および管理するには、Dell OpenManage Storage Management アプリケーション、ま
たは HII 設定ユーティリティーを使用してください。
ライトバックが用いられる状況
ライトバック キャッシュは、バッテリーが取り付けられていて良好であるすべての状況で使用されます。
18 PowerEdge RAID コントローラー 11 の機能