Users Guide
セキュリティキーのエラー
セキュアな外部構成のインポートエラー
外部構成とは、システムにインストールした交換用物理ディスク上にすでに存在する RAID 構成のことです。セキュアな外部構成と
は、異なるセキュリティ キーに作成された RAID 構成のことです。
セキュアな外部構成のインポートの失敗には、2 つのシナリオがあります。
● パスフレーズの認証に失敗:現在のコントローラーのセキュリティ キーとは異なるセキュリティ キーを使用してセキュア化され
た仮想ディスクは、それらの仮想ディスクをセキュリティ保護するために使用される元のパスフレーズの認証がない限りイン
ポートできません。正しいパスフレーズを入力して、セキュアな外部構成をインポートします。パスフレーズを紛失したまたは
忘れた場合、適切なパスフレーズを入力するか外部ディスクを消去するまで、セキュア化された外部ディスクはロック状態(ア
クセス不可)のままになります。
● 正しいパスフレーズの入力後もセキュア化された仮想ディスクがオフライン — 仮想ディスクに障害が発生している理由を確
認して判定し、問題を解決する必要があります。
非 SED(非自己暗号化ディスク)の選択または設定の失敗
仮想ディスクは、作成時に設定された方法に応じて、セキュアまたは非セキュアになります。セキュア仮想ディスクを作成するに
は、コントローラにセキュリティキーがあり、SED のみが含まれている必要があります。非 SED を選択または設定するには、非セ
キュア仮想ディスクを作成する必要があります。セキュリティキーがある場合でも、非セキュア仮想ディスクを作成できます。
Create New VD(新しい仮想ディスクを作成) メニューで、Secure VD(セキュア仮想ディスク) オプションとして No(なし)
を選択します。非セキュア仮想ディスクを作成する手順については、「仮想ディスクの作成 、p. 57」を参照してください。
セキュリティキー削除の失敗
セキュリティキーは、セキュリティが有効になっているコンポーネントへのアクセスのロック、またはアンロックのために使用さ
れます。このキーはデータの実際の暗号化には活用されません。セキュリティキーが存在する場合、セキュアな仮想ディスクとセキ
ュアではない仮想ディスクの両方が存在する可能性があります。
セキュリティキーを削除するには、以前設定したセキュリティキーがコントローラに存在する必要があり、設定済みのセキュアなデ
ィスクが存在することはできません。セキュアな仮想ディスクが存在する場合、それらを取り外すか削除します。
セキュアな物理ディスクでの暗号的消去タスクの失敗
暗号的消去とは、暗号化対応の物理ディスク上にあるすべてのデータを永久的に安全に消去し、セキュリティ属性をリセットする
プロセスです。これは、パスフレーズを忘れたり紛失したりした場合に外部構成を削除する、または以前ロックされていたディス
クをアンロックするなどのシナリオで使用されます。
暗号的消去は暗号化対応のディスクでのみ実行できますが、ディスクがホット スペアではなく、未構成の状態または仮想ディスク
の一部である場合に限られます。条件が満たされていることを確認し、「暗号的消去」を参照してください。
一般的な問題
デバイスマネージャで PERC カードに黄色い警告マークが付いている
問題:
デバイスマネージャ にはデバイスが表示されるが、黄色い警告マーク(感嘆符)が付いている。
対応処置: ドライバを再インストールします。ドライバの再インストールの詳細については、「ドライバーのインストー
ル 、p. 49」を参照してください。
トラブルシューティング 81