Users Guide
元はホット スペア(再構築で使用したもの)であったソース ディスクを使用し、ターゲット ディスクとして メンバー交換操作用
に新規ディスクを追加および設定してメンバー交換が自動的に実行されると、メンバー交換操作が正常に終了した後でホット スペ
ア ドライブは元のホット スペア状態に戻ります。
メモ: メンバーの自動交換を有効にするには、Dell OpenManage Storage Management アプリケーションを使用します。
巡回読み取り
巡回読み取り機能は、物理ディスクの正常性とデータの整合性を確保するための、予防的な指標として設計されています。巡回読
み取りは、構成されている物理ディスクの潜在的な問題をスキャンして問題を解決します。Dell OpenManage Storage Management
アプリケーションを使用して巡回読み取りを起動し、その動作を変更できます。
以下は、巡回読み取り機能の概要です。
● 巡回読み取りは、ホット スペアも含め、仮想ディスクの一部として構成されているコントローラー上のすべてのディスクで実
行されます。
● 巡回読み取りは、仮想ディスクを構成していない物理ディスクや準備完了状態でない物理ディスクには実行されません。
● 巡回読み取り操作専用のコントローラー リソースの量は、未処理のディスク I/O 操作数に基づいて調整されます。たとえば、シ
ステムが多数の I/O 操作を処理している場合、巡回読み取りが使用するリソースを減らし、出入力が優先されるようにします。
● 巡回読み取りは、次の操作のいずれかに関与するディスクでは実行できません。
○ 再構築
○ メンバーの交換
○ 完全またはバックグラウンド初期化
○ 整合性チェック
○ RLM または OCE
メモ: デフォルトでは、巡回読み取りは構成された SAS および SATA ハード ドライブで、7 日ごとに自動的に実行されま
す。
巡回読み取りの詳細については、www.dell.com/openmanagemanuals にある Dell OpenManage マニュアルを参照してください。
物理ディスクの障害検出
ディスクに障害が発生して新しいディスクと交換されると、コントローラーは新しいディスクで自動的に再構築を開始します。「構
成済みのスロットの動作 、p. 30」を参照してください。自動再構築は、ホット スペアでも発生する可能性があります。ホット ス
ペアを設定している場合、コントローラーは自動的にそれらを使用して劣化した仮想ディスクの再構築を試みます。
固定ホットスペアスロットの使用
メモ: 固定ホットスペアスロット機能は、デフォルトで無効化されています。
PERC 10 シリーズは、システムのバックプレーンまたはストレージ エンクロージャ ディスク スロットがホット スペア スロット専
用になるように設定できます。この機能は、Dell OpenManage Storage Management アプリケーションを使用して有効化できます。
有効にすると、ホット スペアが設定されたスロットは自動的に固定ホット スペア スロットになります。ホット スペア ディスクが
故障したり取り外されたりした場合は、同じスロットに挿入された交換ディスクが、自動的に元のディスクと同じプロパティを持
つホット スペアになります。交換ディスクがディスク プロトコルおよびテクノロジーに一致しない場合は、ホット スペアになり
ません。
固定ホット スペアの詳細については、www.dell.com/openmanagemanuals にある Dell OpenManage マニュアルを参照してください。
構成済みのスロットの動作
この機能は、永続的なホット スペアのスロットの動作に似ています。システムが冗長仮想ディスクの構成で、ドライブが交換され
た場合、ドライブ上のデータの有無に関係なく、構成済みのスロットは挿入されたドライブで自動的に再構築またはコピーバック
されます。この操作により、ドライブ上のデータが上書きされます。
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