Users Guide
メモ: 完全初期化中にシステムを再起動すると操作は中止され、その仮想ディスクに対して BGI が開始されます。
高速初期化
仮想ディスクの高速初期化では、仮想ディスクの最初と最後の 8 MB が上書きされ、ブートレコードすべてまたはパーティション情
報がクリアされます。この操作の完了には 2~3 秒間かかり、その後に続く BGI は完了までに時間がかかります。HII 設定ユーティ
リティーを使用して高速初期化を実行するには、仮想ディスクパラメータの設定 、p. 57 を参照してください。
メモ: 完全初期化または高速初期化の実行中、ホストは仮想ディスクにアクセスできません。したがって、ホストが初期化中
に仮想ディスクにアクセスしようとすると、ホストにから送信されたすべての I/O に障害が発生します。
メモ: IDRAC を使用して VD を作成すると、ドライブは高速初期化を行います。このプロセス中、ドライブへのすべての I/O 要
求はセンス キー Not Ready で応答し、I/O 操作に障害が発生します。オペレーティング システムがドライブを検出するとすぐ
にドライブからの読み取りを試み、高速初期化が進行中の場合、I/O 操作は失敗し、オペレーティング システムは I/O 障害を
報告します。
仮想ディスクの再構成
オンライン仮想ディスクは、その容量を拡張するか RAID レベルを変更する方法で、再設定することができます。
メモ: RAID 50 および 60 のようなスパンされた仮想ディスクは再設定できません。
メモ: 仮想ディスクの再構成は通常、再構成操作が完了するまで、ディスクのパフォーマンスに影響を及ぼします。
オンライン容量拡張(OCE)は、2 通りの方法で行うことができます。
1. ディスクグループに 1 つの仮想ディスクがあり空き容量が利用可能な場合、その仮想ディスクの容量をこの空き容量内で拡張す
ることができます。共通ディスク グループ内に複数の仮想ディスクが存在する場合、これらの仮想ディスクの容量を拡張する
ことはできません。
メモ: 物理ディスクの先頭から始まる仮想ディスク 1 台を使用したディスク グループでは、オンラインでの容量拡張が可能
となります。ディスクの先頭に空き容量がある場合、容量拡張はできません。
2. 空き容量は、メンバーの交換機能を使用して、ディスク グループの物理ディスクがより大容量のディスクに交換される場合に
も使用できます。また、仮想ディスクの容量は、OCE 操作を実行して物理ディスクを追加することで拡張することもできます。
RAID レベルの移行(RLM)とは、仮想ディスクの RAID レベルを変更することです。RLM と OCE の両方を同時に実行できるため、
仮想ディスクの RAID レベルを同時に変更して容量を増やすことができます。RLM 操作または OCE 操作の完了時に再起動する必
要はありません。
注意: RLM または OCE の操作中は、ディスクの移行を行わないでください。仮想ディスクを損失する原因となります。
メモ: RLM または OCE の操作が進行中の場合は、操作が完了するまで、ドライブの自動再構築またはコピーバック操作は開始
されません。
メモ: コントローラーに最大数の仮想ディスクがすでに存在する場合は、どの仮想ディスクにおいても RAID レベルの移行また
は容量の拡張を行うことはできません。
メモ: RLM または OCE 操作が完了するまでは、すべての仮想ディスクの書き込みキャッシュ ポリシーがコントローラーによっ
てライトスルーに変更されます。
メモ: ID 239 の仮想ディスクが存在するコントローラー上の仮想ディスクでは、OCE または RLM を起動することはできません。
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