Users Guide
表 7. ドライブの状態/動作
ドライブの状態/動作 未構成のスロット VD 構成のスロット
未構成のドライブをシステムに挿入する 準備完了 再構築またはコピーバックの開始
構成済みのドライブをシステムに挿入する 外部 再構築またはコピーバックの開始
元のドライブのデータの喪失
構成済みのロックされたドライブをシステムに挿入す
る(ロック解除可能)
外部 暗号的消去(構成済みの VD がセキュアでない場合)
再構築またはコピーバックの開始
元のドライブのデータの喪失
ロックされたドライブをシステムに挿入する(ロック
解除不可)
外部ロック 外部ロック
物理ディスクのホットスワップ
メモ: バックプレーンがホット スワップをサポートしているかどうかを確認するには、システム所有者向けマニュアルを参照し
てください。
ホット スワップとは、PERC 10 シリーズ カードがオンラインで通常の機能を実行している間に、ディスクを手動で交換することで
す。物理ディスクをホット スワップする前に、次の要件が満たされているか確認してください。
● システム バックプレーンまたはエンクロージャが PERC 10 シリーズ カードのホット スワップをサポートする必要があります。
● 交換ディスクは、プロトコルおよびディスクのテクノロジーが同じものである必要があります。例えば、SAS ハード ドライブ
は SAS ハード ドライブ、SATA SSD は SATA SSD と交換します。
メンバーの交換機能と回復可能ホットスペアの使用
メンバー交換機能では、あらかじめ認定されているホット スペアを使用可能なホット スペアに戻すことができます。仮想ディスク
内でディスク障害が発生すると、割り当てられているホット スペア(専用またはグローバル)ガ 認定され、仮想ディスクが最適な
状態になるまで再構築を開始します。障害ディスクが(同じスロットで)交換された、ホット スペアへの再構築が完了した後、コ
ントローラーは認定ホット スペアのデータを新たに挿入されたディスクへコピーする処理を自動的に開始します。データのコピー
が終わると、新しいディスクが仮想ディスクの一部になり、ホットスペアは再びホットスペアとして機能できる準備完了の状態に
戻ります。これにより、常に特定のエンクロージャスロットがホットスペアとして維持されるようになります。コントローラがホ
ットスペアを元に戻している間、仮想ディスクは最適な状態で維持されます。コントローラがホットスペアを自動的に元の状態に
戻すのは、同じスロットで不良ディスクを新しいドライブに交換した場合に限られます。新しいディスクが同じスロットに配置さ
れていない場合は、手動のメンバー交換操作を使用して、以前に認定されたホット スペアを元に戻すことができます。
メモ: メンバー交換操作は、通常、ディスクのパフォーマンスに一時的な影響を与えます。操作が完了すると、パフォーマンス
は通常状態に戻ります。
コントローラーのキャッシュ
H740P カード、H745 カード、H745P MX カード、H840 カードには、コントローラー上のローカル DRAM が含まれています。この
DRAM では、ライト バック、先読み仮想ディスクの 1 秒あたりの I/O 操作をキャッシュして、パフォーマンスを向上させることが
できます。
メモ: SSD で構成される仮想ディスクでは、コントローラー キャッシュを使用したパフォーマンスの違いが確認できない場合が
ありますが、Fastpath を使用することでパフォーマンスが改善されることがあります。
ランダム 512 B およびランダム 4 KB など、HDD へのアクセスが遅い I/O ワークロードでは、キャッシュされたデータのフラッシュ
に時間がかかる場合があります。キャッシュは定期的にフラッシュされますが、設定の変更またはシステムのシャットダウンを行
う場合は、操作を完了する前にキャッシュをフラッシュする必要があります。HDD の速度とキャッシュ内のデータ量によっては、
ワークロードのキャッシュをフラッシュするのに数分かかる場合があります。
次の操作を実行するには、完全にキャッシュをフラッシュする必要があります。
注意: これらの操作を実行する前に、実行中のワークロードを削減または停止します。
● 構成の変更(VD の追加または削除、VD キャッシュ設定の変更、外部構成のスキャン、およびインポート)
機能 31