Users Guide
仮想ディスクの機能
このセクションには、PERC 10 カードで対応している次の仮想ディスク機能についての詳細が記載されています。
● ハイパーバイザー構成での単一の仮想ディスク パフォーマンスまたはレイテンシー
● 仮想ディスク書き込みキャッシュ ポリシー
● 仮想ディスク読み取りキャッシュ ポリシー
● 仮想ディスクの移行
● 仮想ディスクの初期化
● 仮想ディスクの再構成
● バックグラウンド操作
仮想ディスク書き込みキャッシュ ポリシー
コントローラによるその仮想ディスクへの書き込み処理の方法は、仮想ディスクの書き込みキャッシュポリシーによって決定され
ます。
表 4. 書き込みキャッシュポリシー
特長 説明
ライトバック コントローラーのキャッシュがトランザクションのすべてのデータを受信した時に、コントロー
ラーがデータ転送完了信号をホストに送信します。その後、コントローラは、キャッシュされた
データをストレージデバイスにバックグラウンドで書き込みます。
メモ: 仮想ディスクのキャッシュ設定のデフォルトはライトバック キャッシュです。ライト
バック キャッシュは、シングル ドライブ RAID 0 仮想ディスクにも対応しています。
ライトスルー キャッシュでは、ディスクサブシステムがトランザクションの全データを受信したときに、コン
トローラがデータ転送完了信号をホストシステムに送信します。
メモ: 一部のデータ パターンや構成では、ライトスルー キャッシュ ポリシーの使用でパフォー
マンスが向上します。
メモ: すべての RAID ボリュームは、仮想ディスクの実際の書き込みキャッシュ ポリシーにかかわらず、ライトスルーとしてオ
ペレーティング システム(Windows および Linux)に提示されます。PERC カードは、オペレーティング システムまたはどのア
プリケーションにも依存せずに、キャッシュのデータを管理します。
メモ: 仮想ディスクのキャッシュ設定を表示および管理するには、Dell OpenManage Storage Management アプリケーション、ま
たは HII 設定ユーティリティーを使用してください。
ライトバックが用いられる状況
ライトバック キャッシュは、バッテリーが取り付けられていて良好であるすべての状況で使用されます。
バッテリがない場合のライトバックの強制を用いる状況
注意: 不意の停電が発生してもデータが失われないように、ライトバックを強制するモードの使用中は電源バックアップ シス
テムを使うことをお勧めします。
ライトバックモードは、バッテリーなしでライトバックを強制的に選択した場合に使用できます。ライトバックの強制モードを選択
すると、仮想ディスクは、バッテリーが存在しなくてもライトバック モードになります。
仮想ディスク読み取りキャッシュ ポリシー
仮想ディスクの読み取りポリシーによって、コントローラがその仮想ディスクへの読み取りをどう処理するかが決定されます。
24 機能