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および 1024 KB サイズのストライプへのパーティショニングが含まれます。ストライプは、連続して、繰り返
しインタリーブされます。1 台の物理ディスク上のストライプの一部は、ストライプエレメントと呼ばれま
す。
たとえば、RAID 0 のようにディスクストライピングのみを使用する 4 台のディスクからなるシステムでは、
セグメント 1 はディスク 1 に、セグメント 2 はディスク 2 に、というように書き込まれます。ディスクストラ
イピングによってパフォーマンスが向上するのは、複数のディスクに同時にアクセスが行われるからですが、
ディスクストライピングではデータの冗長性は提供されません。
図 6. ディスクストライピング(RAID 0)の例
ディスクミラーリング
ミラーリング(RAID 1 で使用される)を使用した場合、データが一方のディスクに書き込まれると、もう一
方のディスクにも同時に書き込まれます。一方のディスクに障害が発生した場合、もう一方の内容を使用し
てシステムを稼働し、障害のある物理ディスクを再構築できます。ディスクミラーリングの主な利点は、完
全な冗長化の提供する点です。両方のディスクには常に同一のデータが格納されます。いずれの物理ディス
クも機能するディスクとして動作可能です。
ディスクミラーリングは完全な冗長性を実現しますが、システム内の各物理ディスクを複製しなければなら
ないため、高価なオプションとなります。
メモ: ミラーリングされた物理ディスクは、読み込みの負荷分散により、読み込みのパフォーマンスを高
めることができます。
図 7. ディスクミラーリング(RAID 1)の例
スパンされた RAID レベル
スパニングとは、RAID レベル 10、50、および 60 がベーシック、またはシンプルな RAID レベルの複数セット
から構築される方法を説明する用語です。例えば、RAID 10 には、RAID 1 アレイの複数セットが含まれてお
り、各 RIAD 1 セットはひとつのスパンとみなされます。次にデータが RAID 1 スパン全部にストライプ(RAID
0)され、RAID 10 仮想ディスクが作成されます。同様に、RAID 50 および RAID 60 もそれぞれ RAID 5 または RAID
6 の複数セットが組み合わされており、ストライピングを伴います。
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