Users Guide
物理ディスクのホットスワップ
メモ: バックプレーンがホットスワップをサポートするかどうかを確認するには、お使いのシステムの
『
Owner’s Manual
』(オーナーズマニュアル)を参照してください。
ホットスワップは、PERC H310、H710、H710P、H810 カードがオンラインで通常の機能を実行中の間、ディス
クを手動で交換することです。物理ディスクのホットスワップを行うには、次の要件が満たされている必要
があります。
• ホットスワップをサポートするには、システムバックプレーンまたはエンクロージャが PERC H310、
H710、H710P または H810 カードのホットスワップ対応である必要があります。
• 交換後のディスクは同じプロトコルおよびディスクテクノロジのものである必要があります。例え
ば、
SAS ハードドライブは SAS ハードドライブ、SATA SSD は SATA SSD で交換します。
• 交換用ディスクには、元のディスクと同等またはそれ以上の容量が必要です。
メンバー交換機能と回復可能ホットスペアの使用
メンバー交換機能では、あらかじめ認定されているホットスペアを使用可能なホットスペアに戻すことがで
きます。仮想ディスク内でディスク障害が発生すると、割り当てられているホットスペア(専用またはグロ
ーバル)ガ 認定され、仮想ディスクが最適な状態になるまで再構築を開始します。障害ディスクが(同じス
ロットで)交換された、ホットスペアへの再構築が完了した後、コントローラは認定ホットスペアのデータ
を新たに挿入されたディスクへコピーする処理を自動的に開始します。データのコピーが終わると、新しい
ディスクが仮想ディスクの一部になり、ホットスペアは再びホットスペアとして機能できる準備完了の状態
に戻ります。これにより、常に特定のエンクロージャスロットがホットスペアとして維持されるようになり
ます。コントローラがホットスペアを元に戻している間、仮想ディスクは最適な状態で維持されます。
メモ: コントローラは、障害ディスクが同じディスク内で新しいディスクに置き換えられた場合のみ、ホ
ットスペアを自動的に戻す処理を行います。新しいディスクが同じスロットではない場合は、手動での
メンバー交換処理を行って認定されたホットスペアを元に戻すことができます。
メモ: 通常、メンバー交換処理は一時的にディスクのパフォーマンスに影響します。処理完了後は、パフ
ォーマンスは正常に戻ります。
コントローラのキャッシュの保存
停電や不適切なシステムシャットダウンが起こると、コントローラはキャッシュを保存する機能があります。
PERC H710、H710P、および H810 コントローラは、システム電源喪失中にバックアップ電力を供給してコント
ローラのキャッシュデータを保存するバッテリバックアップユニット (BBU) がついています。
非揮発性キャッシュ(NVC)によるキャシュ保存
実質的に、NVC モジュールではコントローラキャッシュデータを恒久的に保存できます。停電や不適切なシ
ステムシャットダウン時にキャッシュメモリにデータがある場合、バッテリからの電力を少し使用して、電
源が回復またはシステムが起動するまでデータを入れておける不揮発性フラッシュストレージにキャッシュ
データを転送します。
キャッシュデータの回復
H710 および H810 カード上のあるダーティキャッシュ LED は、キャッシュデータが保存されたかどうかの判断
に使用できます。
システムの電力損失または不適切なシステムシャットダウンが発生した場合は、次を行います。
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