Users Guide

巡回読み取り は、 未使用のディスクの入出力に基づいて 巡回読み取り 動作に使用されるコントロー
ラリソースの量を調整します。たとえば、システムが入出力動作でビジーな場合、巡回読み取り が使
用するリソースを減らし、出入力が優先されるようにします。
巡回読み取り は、次の操作のいずれかに関与するディスクでは実行できません。
再構築
メンバーの交換
完全またはバックグラウンド初期化
整合性チェック
RLM または OCE
メモ: デフォルトでは、巡回読み取り は構成された SAS および SATA ハードドライブで、 7 日ご
とに自動的に実行されます。 SSD では 巡回読み取り が不要であり、デフォルトで無効になって
います。
巡回読み取り の詳細に関しては、dell.com/support/manuals にある Dell OpenManage マニュアルを参照してくだ
さい。
冗長パスのサポート(PERC H810 のみ)
PERC H810 アダプタは、エンクロージャに含まれるディスクに対する冗長パスを検知して使用できます。これ
により、パス冗長性のためにコントローラとエンクロージャ間の 2 本の SAS ケーブルを接続できます。コン
トローラは、残りのパスを使用することにより、ケーブルまたはエンクロージャ管理モジュール (EMM) の障
害を容認できます。
冗長パスが存在すると、コントローラが各ディスクへの両方のパスを通して、自動的に入出力負荷バランシ
ングを行います。負荷バランシングは、ストレージエンクロージャの仮想ディスクに対するスループットを
増加させ、冗長パスが検知されたら自動的にオンとなります。出入力を負荷バランシングする機能は、
Dell
OpenManage storage management アプリケーションを使って無効にできます。
冗長パスをサポートするようにハードウェアをセットアップする方法については、トピック PERC H810 アダ
プタにおける冗長パスサポートのセットアップを参照してください。
メモ: この冗長パスのサポートは、コントローラの冗長性ではなく、パスの冗長性のみです。
物理ディスクの障害検出
故障した物理ディスクが検出され、同じスロットに挿入された新規ディスクに対して再構築が自動的に開始
されます。自動再構築は、ホットスペアを使用して透過的に行われる事もあります。ホットスペアを設定し
た場合、コントローラは故障した物理ディスクの再構築を行うために、自動でホットスペアの使用を試行し
ます。
固定ホットスペアスロットの使用
メモ: 固定ホットスペアスロット機能は、デフォルトで無効化されています。
PERC H310H710H710PH810 カードは、システムのバックプレーンまたはストレージエンクロージャディ
スクスロットを専用ホットスペアスロットにするように設定できます。この機能は、
Dell OpenManage ストレ
ージ管理アプリケーションを使用して有効にします。
これを有効にすると、ホットスペアが設定されているスロットは自動的に固定ホットスペアスロットになり
ます。ホットスペアディスクが故障するか削除されると、同じスロットに挿入された新しいディスクが自動
的にホットスペアとなり、交換前のディスクのプロパティをそのまま引き継ぎます。交換後のディスクのデ
ィスクプロトコルとテクノロジーが異なる場合、そのディスクはホットスペアにはなりません。
固定ホットスペアの詳細については、dell.com/support/manuals にある Dell OpenManage のマニュアルを参照し
てください。
22