Users Guide

冗長パスのサポート(PERC H810 のみ)
物理ディスクの障害検出
ホットスペアを使用した物理ディスクの再構築
コントローラのキャッシュの保存
データ保護のためのコントローラキャッシュのバッテリバックアップおよび非揮発性キャッシュバ
ックアップ
起動後の充電不足バッテリの検出
次の項では、フォルトトレランスを得るための方法のいくつかを説明します。
SMART 機能
SMART 機能は、予測可能な物理ディスク障害の検知に役立てるため、すべてのモニタ、ヘッド、および物理
ディスク電子機器における特定の物理的側面を監視します。SMART 対応の物理ディスクは、データをモニタ
し、値の変化を識別して、値が限界値の範囲内かどうかを判定する特性を備えています。多くの機械的およ
び電気的な不具合では、不具合が発生する前にパフォーマンスの劣化が見られます。
SMART 検出の不具合は予測不具合とも呼ばれます。物理ディスクの予測不具合には、ベアリングの不具合、
読み取り / 書き込みヘッドの故障、スピンアップレートの変化など、関係する要因が多数あります。また、
シークエラーレートや大量の不良セクターなど、読み取り / 書き込み面の不良に関連する要因もあります。
メモ: SCSI インタフェースの仕様に関する詳細は、t10.org を、SATA インタフェースの仕様に関する詳細
t13.org を参照してください。
不具合の予測による自動メンバーの交換
メンバー交換 処理は、仮想ディスク内の物理ディスクに SMART 障害予測が報告された場合に発生します。
仮想ディスクを構成している物理ディスクにおいて最初の SMART エラーが発生すると、自動 メンバー交換
が呼び出されます。ターゲットディスクは、再構築ディスクとして適合するホットスペアである必要があり
ます。
SMART エラーがある物理ディスクは、メンバー交換 が正常に完了した後に初めて 故障 とマークされ
ます。
元はホットスペア(再構築で使用したもの)であったソースディスクを使用し、ターゲットドライブとして
メンバー交換 操作用に新規ディスクを追加し、メンバー交換 が自動的に実行されると、メンバー交換 操作
が正常に終了した後でホットスペアは元のホットスペア状態に戻ります。
メモ: 自動 メンバー交換 を有効にするには、Dell OpenManage ストレージ管理アプリケーションを使用し
ます。自動 メンバー交換 の詳細に関しては、トピック「Dell OpenManage Storage Management」を参照
してください。手動 メンバー交換 については、トピックオンラインの物理ディスクの交換を参照し
てください。
巡回読み取り
巡回読み取り 機能は、物理的ディスクの健康とデータ整合性を実現するための予防措置として設計されまし
た。巡回読み取り は、構成された物理的ディスクの潜在的問題をスキャンして解決します。Dell OpenManage
storage management アプリケーションを使って巡回読み取り を開始し、動作を変更できます。
以下は、巡回読み取り 機能の概要です。
巡回読み取り は、ホットスペアも含め、仮想ディスクの一部として構成されているコントローラ上の
すべてのディスクで実行されます。
巡回読み取り は、仮想ディスクを構成していない物理ディスクや 準備完了 状態でない物理ディスク
には実行されません。
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