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メモ: 仮想ディスクの再設定は通常、再設定操作が完了するまで、ディスクのパフォーマンスに影響を及
ぼします。
オンライン容量拡張(OCE)は、2 通りの方法で行うことができます。
• ディスクグループに 1 つの仮想ディスクがあり空き容量が利用可能な場合、その仮想ディスクの容量
をこの空き容量内で拡張することができます。
• 仮想ディスクを作成し、この仮想ディスクがディスクグループの最大サイズを使用しない場合、空き
容量が利用可能です。
空き容量は、メンバーの交換機能を使用してディスクグループの物理ディスクがよりサイズの大きいディス
クで交換された場合にも利用可能になります。仮想ディスクの容量は、物理ディスクを追加するための
OCE
操作を実行しても拡張できます。
RAID レベルの移行(RLM)とは、仮想ディスクの RAID レベルを変更することを指します。RLM と OCE はど
ちらも同時に実施できるため、仮想ディスクの RAID レベル を同時に変更し、容量を増加させることができ
ます。RLM/OCE 操作の完了後に再起動は必要ありません。RLM/OCE 実施可否の一覧は、次の表を参照してく
ださい。ソース RAID レベル列は RLM/OCE 前の仮想ディスク RAID レベル、ターゲット RAID 列は操作完了後
の RAID レベルを示します。
メモ: コントローラに最大数の仮想ディスクがすでに存在する場合は、どの仮想ディスクにおいても
RAID レベルの移行または容量の拡張を行うことはできません。
メモ: RLM/OCE が完了するまでは、RLM/OCE を実行中のすべての仮想ディスクの書き込みキャッシュポリ
シーが、コントローラによって ライトスルー に変更されます。
表
3. RAID レベルの移行
ソース RAID レ
ベル
ターゲット RAID
レベル
物理ディスクの
数(開始時)
物理ディスクの
数(完了時)
容量拡張の可否 説明
RAID 0 RAID 0 1 2 以上
はい ディスクの追加
により容量を増
加
RAID 0 RAID 1 1 2
いいえ
ディスク 1 台を
追加することに
より、非冗長仮
想ディスクをミ
ラー仮想ディス
クに変換。
RAID 0 RAID 5 1 以上 3 以上
はい 分散パリティデ
ータ用に少なく
とも 1 台のディ
スクを追加する
必要あり。
RAID 0 RAID 6 1 以上 4 以上
はい 二重分散パリテ
ィデータ用に少
なくとも 2 台の
ディスクを追加
する必要があ
り。
RAID 1 RAID 0 2 2 以上
はい 容量は増えます
が、冗長性は損
失。
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