Users Guide

整合性チェック
整合性チェック(CC)は、フォールトトレラント仮想ディスクのミラーまたはパリティデータを検査し修正
するバックグラウンド操作です。仮想ディスクに対して定期的に整合性チェックを実行することをお勧めし
ます。
BIOS 設定ユーティリティ または Dell OpenManage ストレージ管理アプリケーションを使用して、手動で CC
を開始することができます。Dell OpenManage ストレージ管理アプリケーションを使用して、CC の実行をス
ケジュールすることができます。BIOS 設定ユーティリティ を使用して CC を開始するには、トピック「デー
タ整合性のチェック」を参照してください。
ディスクローミング
ディスクローミングでは、物理ディスクをひとつのケーブル接続またはバックプレーンスロットから同一コ
ントローラ上の別の部分に移動させます。コントローラは自動的に再配置された物理ディスクを認識し、こ
れらのディスクをディスクグループの一部である仮想ディスクに論理的に配置します。ディスクローミング
は、システムの電源が入っていないときにのみ実行可能です。
注意: ディスクローミングは RAID レベルの移行RLMまたはオンライン容量拡張OCEの実行中に
は行わないでください。仮想ディスクを損失する原因となります。
ディスクのローミングの使用
ディスクのローミングを使用するには、次の手順を実行します。
1.
システム、物理ディスク、エンクロージャ、およびシステムコンポーネントの電源をオフにします。
2.
電源コードをシステムから外します。
3.
物理ディスクをバックプレーンまたはエンクロージャ上の希望する位置に移動します。
4.
安全性チェックを実行します。物理ディスクが正しく挿入されていることを確認します。
5.
システムの電源を入れます。
コントローラによって、物理ディスク上の設定データから RAID 構成が検出されます。
FastPath
FastPath は、1 秒あたりの高い I/OIOP)を実現することによってアプリケーションのパフォーマンスを向上
させる機能です。Dell PowerEdge RAID コントローラPERCH710および H810 カードが FastPath をサポート
します。
FastPath は、カットスルー IOCTIO)機能をさらに拡張したもので、ファームウェアの IO 処理オーバーヘッ
ドを削減することによって IO パフォーマンスを促進するために、PERC H700 および PERC H800 で導入されて
います。CTIO では、与えられた IO を処理するために必要な命令数を削減します。また、IO 処理用により速い
アクセスを得るため、最適な IO コードパスがプロセッサ近くに配置されるようにします。
FastPath を使用した特定の条件下では、コントローラ上のデュアルコア RAID-on-ChipROC)の 2 番目のコア
を介して、IO がコントローラキャッシュをバイパスし、ホストメモリから直接物理ディスクにコミットしま
す。FastPath および CTIO はどちらも小型ブロックを持つランダムな作業負荷に理想的です。
メモ: PERC H310 および PERC H710 FastPath をサポートしません。
CTIO および FastPath はどちらも、SSD ボリュームの低アクセス時間と遅延を最大限に利用するので、これら
のボリュームの優れたパフォーマンスメリットを提供します。
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