Users Guide
76 RAID の設定と管理
表 5-2. 仮想ディスクのパラメータおよび説明
パラメータ 説明
RAID Level(RAID
レベル)
RAID Level (RAID レベル)では、仮想ディスクが RAID 0、
1、5、6、10、50、および 60 のいずれであるかを指定します。
選択する
RAID レベルは、ディスクの数、 ディスクの容量と、
フォールトトレランスおよびパフォーマンスの要件によって異な
ります。詳細については、
15 ページの「RAID レベルのサマリ」
を参照してください。
Stripe Element Size
(ストライプエレメン
トのサイズ)
Stripe Element Size (ストライプエレメントのサイズ)で
は、
RAID 0、1、5、6、10、および 50 の仮想ディスク内の各物
理ディスクに書き込まれるセグメントのサイズを指定します。
ストライプエレメントのサイズは、
8 KB、16 KB、32 KB、
64 KB、128 KB、256 KB、512 KB、または 1024 KB に設
定できます。デフォルトおよび推奨されるストライプエレメント
のサイズは
64 KB です。
主として順次読み取りを行うシステムの場合は、ストライプエレ
メントのサイズが大きいほど読み取りパフォーマンスが向上し
ます。
書き込みポリシー 書き込みポリシー
では、コントローラの書き込みポリシーを指定
します。書き込みポリシーは
ライトバック または ライトスルー
に設定できます。
ライトバック
キャッシュでは、コントローラのキャッシュがトラ
ンザクションのすべてのデータを受信した時に、コントローラが
データ転送完了信号をホストに送信します。
メモ : BBU が取り付けられている場合、キャッシュ設定のデフォ
ルトは
ライトバック キャッシュです。BBU が取り付けられてい
ない場合、キャッシュポリシーのデフォルト設定は
ライトスルー
です。
注意 : ライトバック を有効にした状態で、システムの電源をす
ばやくオフにして再びオンにすると、システムがキャッシュメモ
リをフラッシュする際にコントローラが一時停止することがあり
ます。バッテリーバックアップを備えたコントローラは
Write-Back
(ライトバック)キャッシュにデフォルト設定され
ます。
ライトスルー
キャッシュでは、ディスクサブシステムがトランザ
クションのすべてのデータを受信した時に、コントローラがデー
タ転送完了信号をホストに送信します。
ライトバック
キャッシュは、ライトスルー キャッシュよりもパ
フォーマンスが優れています。
メモ : 一部のデータパターンや構成では、ライトスルー キャッ
シュポリシーを使用した場合の方が優れたパフォーマンスを示す
ことがあります。