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PERC 6 および CERC 6i コントローラについて 33
不具合の予測による自動 Replace Member(メンバーの交換)
Replace Member
(メンバーの交換)作業は、仮想ディスク内のドライブにつ
いて
SMART
による予測不具合が報告されたときに実行できます。仮想ディスク
を構成する物理ディスクに最初の
SMART
エラーが発生すると、自動の
Replace Member
(メンバー交換)が起動します。ターゲットドライブは、
リビルドドライブとみなされるホットスペアである必要があります。
SMART
エラーの発生した物理ディスクに
failed
(障害あり)というマークが付くのは、
Replace Memger
(メンバーの交換)が正常に完了した場合のみです。これに
よって、アレイが劣化状態になることを防止できます。
元はホットスペア(リビルドで使用したもの)であったソースドライブと、
Replace Member
(メンバーの交換)作業のターゲットドライブとして追加さ
れた新規ドライブを使用して自動の
Replace Member
(メンバーの交換)が
行われると、
Replace Member
(メンバーの交換)作業が正常に終了した後で
ホットスペアはホットスペア状態に戻ります。
メモ : 自動の Replace Member(メンバーの交換)を有効にするには、Dell
OpenManage
ストレージ管理を使用します。自動の Replace Member(メンバー
の交換)の詳細に関しては、
69 ページの「Dell OpenManage ストレージ管理」を
参照してください。
メモ : 手動の Replace Member(メンバーの交換)の詳細に関しては、98 ページ
の「オンラインの物理ディスクの交換」を参照してください。
巡回読み込み
巡回読み込み
機能は、物理ディスクを良好な状態に保ち、データの保全性を確保
するための予防策として設計されています。
巡回読み込み
は、構成されている
物理ディスクの潜在的な問題を検出し、解決します。
OpenManage
ストレージ
管理アプリケーションを利用して、
巡回読み込み
を開始し、動作を変更すること
ができます。
巡回読み込み機能
以下は、
巡回読み込み
動作の概要です。
1
巡回読み込み
は、ホットスペアも含め、仮想ディスクの一部として構成さ
れているコントローラ上のすべてのディスクで実行されます。
2
巡回読み込み
は未構成の物理ディスク上では実行されません。未構成の
ディスクとは、仮想ディスクの一部となっていないか、または
Ready
(使用可能)状態でないディスクのことです。
3
巡回読み込み
は、未処理のディスク
I/O
に基づいて、
巡回読み込み
専用の
コントローラリソースの量を調整します。たとえば、システムが
I/O
処理で
ビジー状態であれば、
巡回読み込み
は
I/O
処理が優先されるようにリソース
の使用を控えます。